展示車両のシート外し 博物館夏期営業準備

 小樽市総合博物館(手宮1・相内昌幸館長)は、屋外の展示車両を雨や雪から守るためにかけられたブルーシートを5ヶ月ぶりに取り外し、4月29日(水)からの夏期営業に向けての準備が始まった。
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 中央ホームや手宮ホームに展示している15両の車両のシート外しを、4月18日(土)・19日(日)の両日13:00から15:30まで実施。
 初日の18日(土)13:00、館内エントランスホールに、同館職員とNPO法人北海道鉄道文化保存会(飯田勝幸代表)会員やボランティアなど総勢20名が集まった。
 簡単な説明後、現場へ移動した。構内は、すっかり雪も溶け、桜の木々のつぼみも膨らみ始め、春の日差しが温かく、シート外しの作業には、良い天候となった。
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 手宮ホールに展示中の蒸気機関車のシートから作業に取り掛かった。車両に結ばれた紐を外し、一斉にシートを引っ張ると、黒いボディーのSL「C126」が5ヶ月ぶりに姿を現した。
 続いて、食堂車のキシ8012に取り掛かり、次々とシートが外された。外したシートは、同保存会メンバーにより、手早く畳まれ積み上げられていった。
 作業に参加した相内館長は、「4月29日の夏期営業に向けて、作業のひとつが、ボランティアの手伝いで進められた。今後、車両内や構内の清掃などを行い、準備万端で、皆さんを迎えたい」と話した。
 市内5歳の男児は、シート外しを初経験し、「電車が見えて嬉しい」と楽しんでいた。
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 現在、50両ほどの車両が展示され、その内の35両に、雪が降る前の11月上旬、ブルーシートかけをボランティアの手伝いのもと、雨や雪から車両を守るために実施している。
 19日(日)も13:00から15:30まで、残りの車両の作業を実施する。
 また、中央ホームから出発して往復400mの乗車を楽しむことのできるアイアンホース号試乗会を、25日(土)・26日(日)13:30と14:30の2便運行する。25日13:30便の出発前には、小樽みなとライオンズクラブから駅名看板の贈呈式を予定している。
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