海上にも春! 小樽観光船の運航安全祈願祭

 小樽の海にも春が訪れ、海上観光シーズンの到来間近となった。4月25日(土)からの小樽観光船の運航に先がけ、株式会社小樽観光振興公社(山田厚代表取締役)は、4月21日(火)10:00から、乗船客公共待合所(港町4)で、海上における「安全祈願祭」を実施し、港湾関係者40名が出席した。
 水天宮(相生町3)の駒木章宮司により、同社所有の観光船「あおばと」と屋形船「かいよう」の2隻に、海上の安全を願う神事が行われた。同社山田代表取締役をはじめ、来賓・関係者が玉串奉天を行い、今シーズンの運航の安全を祈願した。
0421kankousen1.jpg 同代表取締役は、挨拶の冒頭、昨年の事故について侘び、「事故後、2ヶ月間休業し、乗組員の研修等を実施し、2度と事故を起こさないように安全対策を行い職員と確認し合った。
 今年度は、4月に研修を終え、本日午後からは、小樽海上保安部指導の研修会を予定している。25日からの営業に向け、安全運航の対策を順調に行っている。今年は新たに、小樽市民に乗船料金20%の割引を実施。市民に還元し、オタモイの海上観光を楽しんでもらいたい。ウィークデイを利用して、高齢者の方々にも外へ出ていただき乗船してもらいたい。
 5月1日の小樽市広報に掲載し、中央バス市内線にはステッカーを貼るなど周知している。また、待合室では、観光船の航路の様子をDVDで放映し、営業面での改善を行った。安全運航、事故防止を第一とし努めてまりたい」と述べた。
 貞村英之副市長は、「安全運航第一として、昨年のような事故がないように、観光客の皆さんや市民が安心して観光を楽しんでもらえるよう、安心安全な運航をお願いしたい」と話した。
0421kankousen2.jpg 今年度より新たに導入したDVDが、待合室で放映され、観光船のコースを映像で紹介している。観光船から楽しめる絶景に合わせ、賑わうニシン漁など歴史を物語る写真や、水族館や青山別邸の様子、赤岩のロッククライミングなどの映像を盛り込み、観光船に関連した小樽の魅力を約4分間に凝縮しPRしている。
 昨年度は、老朽化した観光船(祝津号・オタモイ号)に変わり、新観光船「あおばと」が 建造費約1億268万円をかけ、4月末から運行をスタートしたが、5月6日に観光客45人を乗せ、オタモイ海岸を遊覧中に、通称・地蔵岩付近で座礁し、乗船客11名が負傷する事故が発生した。今期はより一層安全運航への気持ちを新たにした。
 引き続き11:00から、運河クルーズ中央橋発着所で、24日(金)から夏期運航に向け、小樽カナルポート安全祈願式を実施した。小樽海上観光船の運行期間は、4月25日(土)から10月18日(日)まで。
 小樽海上観光船
 小樽運河クルーズ
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