勝納川の春の風物詩! 鯉のぼりと大漁旗泳ぐ

 春の風物詩として人気の、勝納川を跨いで泳ぐ鯉のぼりと大漁旗の設置が、4月の第2日曜日の12日から始まり、通行人の注目を集めていた。
 13回目となる今年度も、昨年同様、鯉のぼり240匹と大漁旗60枚とともに、昨年閉校し、寄贈された北海道聾学校の鯉のぼりを設置した。
katsunaikoi1.jpg 同鯉のぼりを管理する市内若松2丁目会(伊藤政一会長)の会員25名が、朝900から、市内新富町の南樽市場に沿って流れる、勝納川の眞砂橋を挟んだ約400mにも及ぶ区間に、全国各地から寄贈された鯉のぼり240匹と大漁旗60枚の計300を、ロープに吊るして設置した。
 今年は雪解けが早く、下準備の雪割り作業も不要で、町会員らが協力して設置に精を出した。
 はじめに、国道5号線側の橋の上で、鯉のぼりや大漁旗を吊るしたロープを左右に分かれて持ち歩き、橋の欄干の下の金具に、間隔を空けて、鯉のぼりと大漁旗のロープを交互に縛りつけて設置。国道側の橋と眞砂橋までの中間くらいになると、眞砂橋から、ロープを渡し始める。20本以上のロープを川に渡す作業が14:00頃まで続いた。

 設置後も、風に飛ばされた鯉のぼりがないか、ロープが緩んでないか、当番を決めて点検している。
 伊藤会長は、「町会の恒例行事となり、各地から見物に訪れている。皆さんが望むかぎり、やめるわけにはいかない。会も高齢者が多いが、力を合わせて頑張っている。ぜひ、その様子を多くの人に見てもらいたい」と話した。
katsunaikoi2.jpg 今年3年目の設置となる大漁旗は、鯉のぼりを一層引き立て華やかさを添えている。町会メンバーの日下幸一さんが営む理髪店に通う礼文島の常連さんを通じて、船泊漁港の漁師さんから寄贈されたもので、風になびく様子は見応えがある。
 日下さんは、「今でも、鯉のぼりの寄贈が続いている。この時期になると、春を感じる」と設置に精を出していた。
 川に設置された鯉のぼりと大漁旗は、春の日差しを浴びて、勢い良く流れる川面の風とともに、一斉にたなびく光景は圧巻。市場の買い物客をはじめ、多くの人々を楽しませる春の風物詩となっている。
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