女性白バイ隊が指導! 二輪車の運転講習会

 小樽中央自動車学校(オタモイ3・辻弘雅学校長)は、5月10日(日)10:00から13:00まで、構内の運転コースを利用して、二輪車の運転講習会を実施した。小樽警察署やホンダドリーム小樽(入船2)が共催。
northwing1.jpg 春の全国交通安全運動(5月11日〜20日)に先立ち、これから本格的なバイクシーズンに向け、多発するバイク事故を防止するために開かれ、同学校では、初めての二輪車の運転講習会となった。
 朝には雨が降るアクシデントに見舞われたが、同校職員20名が総出で対応にあたり、開始時には、青空が広がる講習会日和となった。
 同校の卒業生をはじめ、札幌などから愛車のバイクを持ち込み約40名が参加した。コース周辺には、講習会を見学する人々が集まり、小樽のゆるきゃら・運がっぱも登場し、賑やかな雰囲気で始まった。
northwing2.jpg 講師を務める北海道警察本部交通機動隊白バイ隊中隊の田中千秋巡査部長ら5名の女性白バイ隊「ノースウイング」が、二輪車の安全運転方法をデモンストレーションしながら、約3時間の講習会が行われた。
 辻校長は、開会式の中で「普通車の事故は怪我で済むこともあるが、二輪の事故は、大事故になることを踏まえて安全運転をするよう、卒業生にいつも話している。せっかくの機会なので、たっぷりと白バイ隊員さんの演技を見て、講習に参加し、明日からの二輪の運転に役立ててください」と挨拶した。
 9年目のベテランである田中巡査部長と、2〜4年の経験の他隊員らは、車両点検の方法を説明し、日常的に運行前に行う習慣を付けるよう指導した。また、ブレーキやタイヤ灯火類・燃料は、必ず点検するよう伝えた。
northwing3.jpg 次に、乗車姿勢について、安全に美しく走行するために、4つの視点と7つのポイントについて、隊員がモデルとなり説明し、受講生は真剣な表情で聞いていた。
 コーナリングについての正しいフォームと危険性について3つをデモ走行。1,300CCの白バイを巧みに操作しデモ走行し、それに合わせ分かりやすく解説があり、それぞれのメリットやデメリットについて触れた。状況にもよるが、他の2つの走法の良いところを合わせ、人と車が一体感を感じやすくコントロールしやすい乗り方である「リーンウィズ」を勧めた。
 その後、40kmのスピードで走行時のブレーキ別の制動距離を実演するなど、有意義な講習が続いた。
 説明が終わると、2つの班に分かれ、白バイ隊を先頭に、受講生が続き、ブレーキの練習と、バランスを保ちながら低速走行の練習を、構内のコースを使って体験した。
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 最後には、5名の白バイ隊員による華麗な走行が披露され、会場から大きな拍手が沸き起こり、無事に講習会は終了した。
 市内40歳の女性は、「昨年の秋にこの教習所で、自動二輪の免許を取得した。今日が今シーズン初乗りとなり、講習会では緊張した。バイクを降りたり押したりするのが大変で、コツを聞きたいと参加した。本格的なシーズンに向け、安全運転を心がけ、講習会はとてもためになった」と話した。
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