2,000冊を有効利用!図書館「リサイクル・ブックフェア」


recyclebook1.jpg 市立小樽図書館(花園5・野口陽一館長)は、同館で資料としない図書を有効利用してもらおうと、5月17日(日)9:30から、「リサイクル・ブックフェア」を、同館2階視聴覚室で実施した。
 同館の古くなった雑誌や寄贈された図書の中から、重複して資料としない図書約2,000冊を用意し、約400人が会場に訪れ、1人10冊までを無料で提供した。
 文庫本をはじめ、人気の婦人雑誌や趣味の本、漫画や児童書・絵本などが並び、訪れた市民らは、読みたい本や孫などに読ませたい本など、気に入った本を抱え、受付を通し袋に入れて持ち帰った。
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 15年ほど前から、毎年春と秋の年2回開催される人気のイベントで、心待ちにしていた市民らが、開館前から長蛇の列を作り、開館時には、会場に入る人数を制限するほどの混雑ぶりとなった。30分ほどでほとんどの本が持ち帰られ、数冊を残すだけとなった。予定時間の12:00を繰り上げ、11:00頃終了となった。約1,900冊が有効利用された。
 市民から同館に寄贈された中から、貸出用を除き、重複していたり、古くなり資料としない図書、同館での1年間の保管期限が過ぎた雑誌、また今年から、市立小樽病院の病院文庫コーナーへ配布した本以外の使用されない本を集め、読みたい人へ有効活用してもらおうとリサイクルしている。
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 同館・海藤久仁子司書は、「寄贈された本の中で、貸出分は確保し整理している。それ以外の本を集め、読んでくれる方に有効に活用してもらいたい。寄贈された方の気持ちを大切にし、図書館の本の整理もできる。図書館に足を運ぶきっかけとなれば」と話した。
 市内在住の女性は、「初めて利用するが、とても良いことだと思う。自分の読みたい本や、孫のための童話や雑誌など8冊を頂いた。今後、読まなくなった本を寄贈し、また利用したい」と話した。
 市立小樽図書館