夢二亭でウエディング 留学生が和装で結婚式


 創作料理レストラン「夢二亭~旧塩田別邸~」(入船2)で、5月3日(日)、風情ある歴史的建造物を利用した、アットホームな結婚式が開かれた。
yumejiwedding1.jpg 新郎サイード・モハンマディーさんと新婦パリサ・モスレヒアンさんは、共にイラン人で30才。サイードさんは北海道大学大学院生で、2人は札幌在住。昨年8月に入籍を済ませている。4月にサイードさんが、同レストランを訪れ、ぜひ結婚式を挙げたいと思い実現させた。
 YASUE美容室(有田直哉代表)のスタッフ4名が着付けを担当し、パリサさんは、鶴が織り込まれた打掛の花嫁姿で、サイードさんも紋付と袴姿で登場し、とても着物が似合っていた。撮影は、同レストラン付属の日本庭園の桜や歴史的建造物を背景に入れるなどして、フォートハマダ・濱田剛代表が担当。
 披露宴会場のホールには、澤田英晃料理長が腕を振るったフルコース料理とケーキが用意され、夢二亭ならではの結婚式がスタート。
 北海道大学の恩師や中国などの留学生仲間や友人17名が招かれ、大正ロマン漂う風情ある建造物で、日本の文化に触れながら、思い出深い式となった。
yumejiwedding2.jpg 友人の中国人留学生の女性は、「日本文化が好きなので、とても素敵。2人はとても幸せそう。自分もこのような結婚式を挙げてみたい」と話した。
 夢二亭は、北前船の船主塩田安蔵の別邸として明治42年頃に建てられた木造平屋1部2階建て。小樽市歴史的建造物に指定され、平成3年都市景観賞を受賞している。郷土料理「夢二亭」を経て、平成23年12月にリニューアル。ステーキやハンバーグを中心としたレストランで、各種宴会も受付ている。ホールでは、ワインの会や音楽イベントを開催している。
 夢二亭を運営する株式会社タボル・片山俊逸取締役は、「2ヶ月ほど前から企画を進め、この度実現した。結婚式スタッフとして、カメラマンや着付けなど地元の企業が携わり、地域の活性化に繋げたい。夢二亭での結婚式を、国内をはじめ、世界各国の方々にも利用してもらい、広げていきたい」と話した。
 夢二亭HP
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