「小樽写真散歩」 by akemi iwata《小樽の桜》


 2015年の桜前線は、1月6日に沖縄をスタート。3月21日に鹿児島、29日には東京で、全国で一番早い桜が満開となった。その後、桜前線は北上を続け、青森では、観測史上最も早い4月10日に開花を宣言し、平年より10日も早い開花となった。
 19日には、津軽海峡を超え、北海道の松前まで上陸。21日に函館で、平年より9日早い観測史上2番目の早さとなるなど、北海道各地でも異例の早さとなった。
 22日札幌の標本木のソメイヨシノが咲き、平年より11日早く開花を宣言。小樽でも警察署の桜も日当たりの良い場所の蕾から咲き始め、毎年、同時期に咲く、小樽シオン協会(富岡1)の桜も、数個開花した。その後、市内各地の桜の名所で桜が咲き始めた。
 桜前線は、スタートから4ヶ月かけて、最終地点の根室に5月6日に到達した。
 私の好きな桜の名所も、タイミングが遅く撮影できなかったヶ所も沢山あったが、市内の桜を紹介。
 4月29日、JR南小樽駅の桜が満開。ホームに電車が来るのを待ち構える人や、思い思いの桜をバックに撮影を楽しむ人が行き来していた。

 水天宮の桜も綺麗なはず…今年は見過ごしてしまったようだ。5月5日に来てみると、すでに散った様子。

 天狗山山頂に立つ、樹齢100年を超える「天狗桜」と親しまれている桜も咲いた。(5月5日)
 桜の木の横には、大きな雪山があり、子ども達は、花見より雪山の方に興味があり、登ったりして遊んでいた。夜には、夜景をバックにライトアップした天狗桜も人気がある。
 この日は、暖かい日で、リス公園のリスも巣穴から姿を現し、ひまわりの種を美味しそうに食べていた。

 5月11日、手宮緑化植物園は、遅咲きの桜が満開となり、色とりどりの花々が咲き始めていた。
 真っ赤なボケやクロフネツツジが満開で、エゾヤマツツジは蕾が膨らみ今にも咲きそう。芝生のハウチワカエデは木陰を作っていた。

 同公園内中腹の、6本の桜の木が満開となり、来園者を楽しませている。里桜系の古くから知られる代表品種のカンザンと言われる桜で、今が見頃。今後、豪快な花吹雪も楽しめそうだ。

 春の暖かい日差しに誘われてか、公園内の木々を元気に飛び回るヒヨドリに遭遇した。

 30枚もの花弁を持つ大きな花を咲かせるフゲンゾウも満開で、その木の側で弁当を広げ、花見を楽しんでいた。

 今後、シャクナゲやツツジが出番を迎える。