芸者さんのお座敷芸 小樽貴賓館

 日本文化「芸者さんの伝統芸を伝承」する集いが、5月15日(金)17:30から、旧青山別邸併設の小樽貴賓館(祝津3)1階花の天井画大ホールで開かれた。
 市民をはじめ、札幌などから96名が参加。日本料理に舌鼓を打ちながら、現役の芸者6名による唄や三味線、笛の音色、艶やかな踊りのお座敷芸を堪能した。
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 同館では、初めて昨年11月に芸者を呼び、お座敷芸を披露。2回目となる今回も、同館の後援団体「貴賓館富貴会」(中野豊会長・阿部建設代表取締役)が主催した。
 北海道在住の日本画家が描いた花々の絵が天井に飾られ、華やかな雰囲気が漂う大ホールには、開宴に合わせ、続々と観客が集まり、日本料理が並んだテーブルを囲んだ。
 お座敷芸に先立ち、主催者を代表して中野会長は、「割烹さわ田(札幌)の女将・澤田啓子さんは、数少ない芸者を集め稽古を重ね、お客さんを集めて披露する活動を積極的に行っている。小樽の明治・大正初期には、約500人近くの芸者がいたと聞いている。現在、歴史的建造物も消え伝統もなくなり、寂しさを感じている。青山別邸は、ニシンで財を得て築いた建物。芸と食事を楽しんでもらいたい。伝統芸の伝承の意識が広がることを祈念する」と挨拶した。