95家族・230区画 市民体験農園開園


shiminfarm1.jpg 野菜の種まきから収穫までを体験する「市民体験農園」の開園式が、5月24日(日)10:00から、若林ファーム内おたる自然の村市民体験農園(塩谷3)で行われた。
 この日は、朝から晴天に恵まれ、59家族108名が農園に訪れ、鍬入れや苗植えの作業に汗を流した。
 開園31年を迎える家族農園(おたる自然の村市民体験農園協議会・若林省吾会長)は、市民に野菜や草花作りの場を提供している。
 今年度は、新規10家族を含む95家族・230区画の申込があり、参加家族は、野菜などの種まきから収穫までを体験でき、丹精込めて育てた野菜を収穫する喜びを体験する。毎年5月中旬から10月31日まで開園し、1区画20平米を年間4,300円で300区画募集している。
shiminfarm2.jpg 開園式は10:00から始まり、主催者の若林会長は、「雪解けも早く、土の状態も良く、畑のできが良く、起こさず、そのまま植えることができる。収穫近くの7月には、技術相談会を実施する予定。怪我のないように楽しみながら野菜を作ってもらいたい」と挨拶した。
 引き続き、森井秀明市長は、「この農園は、道内でも先駆的な役割を担った施設で、昭和60年の開設からすでに30年を迎え、今年度で31年の歴史がある農園。農園の利用者は、初心者から、当初から参加しているプロ顔負けの人も参加している。本日から収穫に至るまでの半年間、明るく楽しく、交流が活発に行われ、実りの多い年となり、秋の収穫祭には皆さんが満面の笑みで会えることを期待します」と挨拶した。
 10:20からは、安全と沢山の収穫を祈願する鍬入れ式を行い、それぞれに割り当てられた区画で、農作業をスタートさせていた。
shiminfarm3.jpg 市内のボランティアを通じて知り合った10〜15人で作る若手メンバーも、3区画を初めて借りた。初日は、8名の男女が参加し、じゃがいも・ナス・きゅうり・トマト・大根の苗を植えた。メンバーのひとりで保育士の駒美奈さん(22)は、「メンバーみんな、農作業は初めて。農園の先輩に聞きながら、楽しくできれば。収穫が楽しみ」と話した。
 小樽の農作業シーズンがいよいよ始まり、申し込んだ家族は、野菜づくりに精を出し、収穫に期待を寄せている。
 同農園は、300区画まで随時利用を募集中。6・7月に技術相談会を実施し、8月2日(日)から直売所をオープン。9月には収穫祭を実施し、沖縄三味線の演奏会を予定。10月いっぱいまで開園し、後片付け後に閉園する。翌年2月には、越冬野菜の販売を予定している。
 若林ファーム(家族農園)