財務局・警察署・銀行が協力 特殊詐欺防止へ


 日本年金機構の個人情報流出問題発覚後、初めての年金支給日となった6月15日(月)、小樽市内では、北海道警察札幌方面小樽警察署と財務省北海道財務局小樽出張所、北洋銀行小樽駅前支店・同小樽中央支店・北陸銀行小樽支店・北海信金小樽支店・小樽信金本店が協力して、「特殊詐欺被害防止街頭啓発活動」を実施した。
0615furikomezagi1.jpg 犯罪や事故のない安心して暮らせる地域社会の実現を目指し、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺犯罪の被害の発生防止等に向けて、相互の連携協力体制の強化を図るため、北海道警察札幌方面小樽警察署と財務省北海道財務局小樽出張所は、5月29日(金)に協定を締結。
 この締結後、初めての取り組みとして、市内の金融機関と協力し、10:00から、金融機関店舗前で、特殊詐欺等金融犯罪発生防止を呼びかける街頭活動を実施した。
 北洋銀行小樽中央支店前には、財務局小樽出張所・小樽警察署・同行職員ら12名が集合。啓発物200部を手分けして、銀行利用者や通行人に、「特殊詐欺に気をつけてください」などと声をかけ、配布物を手渡した。
 昭和26年6月15日の「信用金庫法」施行にちなみ、6月15日を「信用金庫の日」と定められている小樽信用金庫本店では、店舗前をジャグリングやバルーンパフォーマーのKUROさんによるバルーンで飾り、限定200個のバルーンと一緒に啓発物を配り、特殊詐欺に合わないように呼びかけていた。
0615furikomezagi2.jpg 本年5月末まで、道内における振込詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害件数は137件で、被害総額は6億157万6,729円となり、4月末での被害件数118件、被害総額は約5億3,900万円から、1ヶ月で19件も発生している。
 平成26年5月末では、被害件数は85件・被害総額4億2,891万9,834円、同年比では52件多く、被害総額も1億7,265万6,895円多い。
 小樽市の4月末の被害状況においても、被害件数4件で被害総額は978万2,796円と、前年を大きく上回るペースで被害が発生している。
 財務局小樽出張所・岡田一則所長は、「様々な関係機関と連携し、市民が安心できる環境を整えていきたい。大事な財産を無くすことがないよう、犯罪に巻き込まれないように、少しでも協力し取り組ませてもらいたい。今後、合同講演会やパネル展など、広く多くの方に情報を伝えたい」と話した。
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