車椅子を安全に!整備のプロが点検ボランティア


 一般社団法人札幌地方自動車整備振興会小樽支部(神野弘司支部長・93社加盟)及び一般社団法人小樽自動車協会(神野弘司会長・約100社)では、7月8日(水)13:30から15:00まで、小樽市役所(花園2)本館裏の中庭で、車椅子60台をボランティア点検した。
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 このボランティア事業は、地域社会への貢献活動の一環として、2010(平成22)年から継続して行われ、今年で6回目となった。
 神野支部長は、「地域社会に生かされ商売をしているため、ボランティアで参加し、お返しする機会となっている。日頃の整備士としての仕事を活かして点検している。1年が経ち、タイヤのエアーが抜けている場合が多く、空気を入れ、押す人の負担が少なくなれば」と話した。
 点検対象となる車椅子は、小樽市福祉部や市の公共施設等、小樽社会福祉協議会などで使用の車椅子60台。点検表に沿って、同役員・整備士ら15名が整備点検、清掃を行った。
kurumaisuvolunteer2.jpg 点検会場には、次々と車椅子が運ばれ、点検を待つ車椅子には、点検表がかけられた。整備士は、自前の工具を使い、点検表に書かれたタイヤの空気・減り・傷・車輪の状態・スポークのゆるみ・ブレーキの効き具合・キャスターやステップの具合を細かく点検した。なにもなければ10分ほどで完成でき、不具合などが見つかった場合は、応急修理が施された。
 点検が済んだ車椅子には、「点検しました」と書かれたシールを、昨年のものと張替え、再び、車に積み込まれ、元の場所に届けて、ボランティア点検終了となった。
 初めて参加した整備士は、「車輪のハンドルが壊れていた部分を固定して補修した。日々の仕事のノウハウを活かし、応用し直した。安全に使ってもらいたい」と話した。
 一般社団法人小樽自動車協会
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