夏の夜空を彩り! 故人を偲ぶ"高島花火大会"

 お盆最終日の8月16 日(日)、小樽市高島漁港(高島1)で打ち上げる「高島納涼花火大会」が、20:00から実施され、会場周辺は、花火大会を楽しみにしていた大勢の見物客が集まり混雑した。
 昨年に続き、約4,000発の花火が打ち上げられた。故人を偲ぶ追悼花火や大漁祈願、子ども達の未来を願う花火など、それぞれに思いが込められた花火が打ち上げられ、観客から歓声が沸き起こっていた。
takashimahanabi.jpg 会場となる高島漁港では、露店が軒を連ね、特設ステージでは、ライブや太鼓演奏、神輿も登場し、祭りムードを高め賑わった。
 同花火大会は、地域住民が実行委員会を作り、1988(昭和63)年から始まり、今年で28回目となる。7回目から、高島地区ゆかりの故人や新盆を迎える故人たちを偲び、また、子どもの誕生祝いや大漁を祈願して、打ち上げる前にメッセージを読み上げる追悼花火が特徴。
 BGMが流れる中、故人への感謝の気持ちや思い出が語られた後、花火が打ち上げられ、毎年、多くの見物客で賑わっている。花火大会に協賛した企業や個人名をひとりひとり読み上げた後、故人追悼花火がオープニングを飾り、音と花火の共演を楽しんだ。
 漁港内の水面上で打ち上げられる高島龍神伝説水中花火は、爆発音と共に水面にぱあっと扇型の火花が咲き、同時にその姿が水面に反射。幻想的な光景となり、観客からは大歓声と拍手が沸き起った。
 その後も、四季の花火やスターマイン、細工花火が打ち上げられた。同花火大会の見所となる弁天島左右に仕掛ける”ナイアガラ”は、全道一の長さ200mもの花火の滝が流れる。今年は、見事な滝が左右に完成し、打ち上げ花火も上がり、観客を楽しませた。

 締めを飾る大漁花火は、昨年の700連発を超える、800〜1,000連発と言われる花火が、次々と打ち上げられ、夏の夜空を彩り大きな拍手に包まれた。
 その後も、ステージでは、ロックンロールの曲が生演奏され、まだまだ、熱気に包まれていた。一方、花火見物客の帰る人の波が小路から溢れ出し、高島地区一帯は人と車でごった返し、幹線道路は渋滞した。
 
浴衣姿のカップルや家族連れは、「楽しかったね」と話し、お盆休みを満喫した様子で会場を後にした。
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