北海道新幹線PR講座 市総合博物館


 北海道新幹線が、2016(平成28)年3月26日に、新青森ー新函館北斗間の開業が予定され、札幌延伸も、開業時期を予定より5年前倒し、2030(平成42)年度末の完成・開業を目指すここととなった。いよいよ北海道にも新幹線が走行し、東京から新函館北斗まで乗り換えなしで、4時間で結ぶこととなる。
 もっと新幹線について理解を深めてもらおうと、小樽市総務部新幹線・高速道路推進室主催の、市民を対象とした北海道新幹線PR講座が、8月9日(日)・12日(水)各日2回、小樽市総合博物館(手宮1)2階研修室で行われた。
shinkansenPR1.jpg 12日は、10:00と14:00に開講し、約45名が参加。同室・内藤元博主幹が講師を務め、資料や模型を使って、新幹線の特徴や今後の課題等について、各回1時間ほど解説した。
 新幹線の主な5つの特徴(高速性、安全性、正確性、大量輸送、環境にやさしい)について、説明。
 最新型の新幹線の最高速度は時速320kmで、特急列車の時速130kmと比較しても、新幹線はかなり速いのが分かる。在来線とは違う新幹線専用の線路を作り、幅を広くし急なカーブや踏切がなく、安定したスピードで安全に走行できる。
 また、飛行機に比べ3倍の座席数で大量輸送できる。自家用車と比較して約1/8のCO2の排出量となり、環境に優しい。
 北海道新幹線が開業することにより、北は北海道から南は鹿児島まで約3,000kmが線路で繋がる。
 北海道新幹線の状況については、新青森・奥津軽いまべつ・木古内・新函館北斗・新八雲(仮称)・長万部・倶知安・新小樽(仮称)・札幌の9つの駅が出来る予定で、約360km延長となる。
 北海道新幹線の76%がトンネル内を走行。小樽は97%がトンネルだという。現在、新青森ー新函館北斗間を試験運転中で、H5系が陸輸送で運ばれた様子を動画で紹介した。
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 新幹線と在来線は別の線路を走行することになるが、青函トンネルは、新幹線も従来の線路を走行できるように、レールの本数を3本に増やし、幅を広く共有して対応。通常速度260kmを140kmに減速して走行を予定している。
 新幹線ができるまでに、北海道全体が元気で賑やかになるため、新駅から町へのアクセスや、駅前広場の駐車場やタクシー乗り場など、いろいろな準備に取り組む必要があると説明した。
 また、青函トンネル内での共有区間の走行速度の改善により、さらに時短となる可能性を模索している。
 参加者は、夢の新幹線が北海道に走行する日も近く、様々な構想を描きながら、熱心に説明に耳を傾けていた。
 併せて、同館・エントランスホールで、8月16日(日)まで、北海道新幹線車両・H5系についてや沿線の紹介、全国の新幹線の特徴や豆知識を9枚のパネルで紹介している。
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