全道各地から639名 北海道障害者スポーツ大会

 第53回北海道障害者スポーツ大会(森井秀明大会長)が、8月30日(日)、小樽市をはじめニセコ・倶知安・共和・岩内・余市町の6市町村で6競技が実施された。後志管内での開催は、2007(平成15)年以来の12年ぶりとなった。
 全道各地から選手639名が参加し、指導者や大会関係者248名を合わせると、約890名が携わる大規模な大会となった。
syogaisports1.jpg この大会は、身体障がい者及び知的障がい者がスポーツを通じて体力を維持・増進し、障がい者の自立と社会参加の促進を図り、道民の障がい者に対する理解を深め、本道に障がい者スポーツを発展させることを目的としている。
 小樽市では、手宮公園競技場で10:00から、陸上競技(競走・跳躍・投てき)を実施した。全道各地の選手405名が参加し、日頃の練習の成果を発揮した。指導者や関係者164名が選手のサポートや運営にあたった。
syogaisports2.jpg 競技に先立ち、9:00から開会式が行われ、選手一同が整列する中、森井大会長は、「選手の皆さんは、日頃の鍛錬の成果を発揮し、参加者と交流を深め、実り多い大会となることを祈る。53回目となる長い歴史と伝統がある大会は、これまで、北海道の障がい者スポーツの振興と社会参加の促進に大きな役割を果たしてきた。本大会を通じて、障がい者スポーツの素晴らしさとノーマライゼーション理念の普及がさらに浸透し、多くの人に理解されることにより、人格と個性を尊重し、支え合える共生社会が実現されることを願う」と激励した。
 汗ばむほどの強い日差しの中、10:00から競技がスタートした。はじめに、1,500m競技に34名がエントリーし、ゴールを目指して懸命に走った。跳躍競技の走り高跳び・立幅跳び・走り幅跳びや、投てき競技のソフトボール投げ・シャベリックスローなど、トラックとフィールドを使い競技が次々と進められた。
syogaisports3.jpg ソフトボール投げに出場した後藤千恵子さん(滝川市)は15.08mで優勝し、「嬉しい。今後も続けたい」と喜んだ。林サダさん(深川市)は12.33mで2位になり、メダルを胸に喜んでいた。
 その後、50mや100m競技が行われ、選手はそれぞれに目標を持ち、全力で走った。家族や友人、関係者が選手を応援する声が飛び交った。
 北海道新篠津高等養護学校(石狩郡新篠津村)陸上部は、男女の14名が出場。100mや幅跳び、リレーなどにエントリー。100mでは12秒台で走り、真剣な表情でゴールを目指し走った。担当教諭は、「みんな頑張っている。日頃の成果を発揮して健闘している」と話した。