消防団合同訓練 日頃の鍛錬の成果発表

 平成27年度小樽市消防団秋季合同訓練が、9月6日(日)9:00から、小樽公園運動場で実施された。
 市内18消防団のうち、15消防団の女性団員41名を含む351名が参加。部隊訓練・放水訓練・多機能車両による想定訓練など5つの訓練が行われた。
0906fiertraining1.jpg この訓練は、消防の使命達成のため、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮し、旺盛なる消防精神と規律厳正な諸訓練を広く市民に示し、併せて防火思想の普及を図ることを目的としている。地域の防災リーダーとして18歳から70歳まで約500名の団員が登録している。
 訓練の様子を、森井秀明小樽市長・明井隆生消防長ら消防関係者、小樽警察署長・市議会議員・消防団OB ・婦人防火クラブ員が見守った。
 団員の入場分列行進が行われた後、森井市長と市議会議員らの観閲を受けた。
 森井市長は、「消防団に対する地域防災のリーダーとして期待は益々大きなものとなる。本日の訓練では、技術の向上など初期の目的を充分に達成されることを期待する。0906fiertraining4.jpg安心で安全な街づくりの実現のため、より一層の努力と決意を新たに、団結を強化し活躍してもらいたい」と述べた。
 最初に、第7分団の女性消防団員による放水訓練が行われた。1990(平成2)年に女性消防団員が発足。現在70名の団員が所属し、2009(平成21)年から、女性団員のみで放水訓練を実施している。
 防火服を着た女性消防団員は、きびきびと行動。的を目掛けて放水を披露し、観客席から大きな拍手が贈られた。
 団員の規則正しい行動を熟練させ、基礎となる部隊訓練を、各分団ごとに反復して行っている。指揮者の命令に従い、迅速で的確な団体の行動力が問われる訓練となる。
 災害で瓦礫の下敷きとなり負傷者が発生したことを想定して訓練を実施した。
0906fiertraining3.jpg 2013(平成25)年に財団法人日本消防協会から寄贈の多機能車両(長橋・幸・オタモイ地区第8分団で管理)に積載している救助用資器材を使用し、鉄パイプをエンジンカッターで切断。ダミー人形を負傷者に見立て、応急手当を実施。
 同時に、救出現場で火災が発生し、4名1組で小型ポンプ操法の消火活動を行った。長いホースを迅速にたたまなければならず、時間を要するチームもあったが、どのチームも訓練の成果を発揮していた。
 最後に、消防団員が消防本部と連携し、必要不可欠な放水訓練を実施した。タンク車2台を水源とし、小型ポンプを使用した中継や放水活動を披露した。11:00過ぎには、すべての訓練が終了。
0906fiertraining2.jpg 明井消防長は、「大規模災害においては、各地域において多様な救助活動が必要となるが、地域防災の要となる消防団の役割が非常に重要となる。地域に密着した防災機関として、消防と一致団結し、技術の錬磨・向上を図り、市民にとって安全で安心なまちづくりを目指すために、さらなる精進をお願いする」と訓示。
 続いて、山田國雄消防団長は、「日頃の訓練成果を発揮し、その活動は力強く誇りに思う。消火技術はもとより、訓練技術や消防操法を通じて、消防人としての節度もさらに磨いてもらいたい。この後、ますます協力体制を深め、災害のない安心で安全な住み良いまちづくりを目指し、精進を重ねてまいりたい」と述べた。
 小樽市消防団
 関連記事