市議会一般質問 8名の市議が質疑


0909council.jpg 小樽市議会第3回定例会の一般質問が、9月9日(水)13:00から、本会議場で行われ、連日傍聴席は満席となった。
 一般質問には、酒井隆裕(共産)・安斎哲也(新風小樽)・川畑正美(共産)・秋元智憲(公明)・高橋龍(新風小樽)・中村吉宏(自民)・面野大輔(民主)・斉藤陽一良(公明)の8議員が立った。
 森井秀明市長の答弁では、答弁漏れが頻繁で、中には信憑性を疑う内容が多いと、一般質問でも、市長のあるまじき行動ついて問われた。
 安斎議員は、代表質問の答弁前に市長が見解を求める珍事を指摘し、「市長としての資質が疑われ、発言や行動には襟を正すべき」と厳しく述べた。
shinpu-anzai.jpg 質疑では、公務と政務を混在しているのではと、市長の行動を指摘した。市長就任後も、町中に立っていたり、イベントでの挨拶回りは政治活動となる。公用車使用の上で、公私の基準についてや公務とする判断について質問した。
 公務と政務の違いの認識について市長は、「市職員を政治利用することについては、許されないと考え、それを行った職員に対しては、法令遵守の意識や違法性の認識に欠けると考える。また、市長の公務について明確な基準はないが、行政機関の長としての活動が公務となる。市長は政治家としての側面もあり、その立場で意見表明や意見交換、政治的会合などの出席など、これらすべて公務と認識している」と答弁した。
 開かれた市政についての質問には、「市長の活動アルバムについては、「市のホームページの充実の一環として6月25日から開始した。掲載の基準は特に設けていないが、私の公務の様子について市民に伝えようと始めた。公約に係わることを中心に紹介したい。開かれた市政の根本には、施策の作成過程において、市民の皆さんの意見をより反映できる仕組みが必要と認識。市民公募委員の公募方法の改善など、開かれた市政の改善策となる。今後地域に出向き、懇談の場を設けるよう検討中で、市政の実態や実情を率直に伝えることが市政のオープン化に繋がると思う」と答弁した。
komei-akimoto.jpg 秋元議員は、職員人事について、「6月1日の人事では、元市長や前副市長、元幹部職員、議員などの評価を考慮し、能力があると判断して決定したというが、すでに、2名が降任している。なぜこのような事態になったのか」説明を求めた。また、前市長と前副市長は、昇任人事のアドバイスはしていないという。双方の話が違うことの説明も求め、今後の市長との信頼関係を築くのは難しいと厳しく指摘した。
 市長は、「昇任にあたり、会わずに能力があると判断したことについては、様々な方々からの助言から判断した。能力の実証は、必ずしも書面に限定されるものではないと考える。2名の降任については、職員の希望によりやむなく承認した。詳細については個人のプライバシー保護の観点から差し控える。
 元市長からは就任後にまもなく話す機会があり、その時の助言を人事異動のアドバイスと受け止めた。議会での発言にはより配慮が必要と勉強になった。しっかりとした議論ができるよう答弁においても、漏れや訂正がないよう努力したい」と答弁した。
 途中、議案25号に関すること(一般質問は議案に触れることはできない)や、一般質問になじまない部分が多いと、新谷とし議員から指摘があり、議長からも注意があった。
 質問の意図の食い違いが頻繁に起こる市長のはぐらかし答弁など、市長へのわだかまりが残った。
 今後、10日(木)・11日(金)・14日(月)は、予算特別委員会。15日(火)は、各常任委員会、16日(水)は、学校適正配置等調査特別委員会、18日(金)に本会議を予定している。
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