決算特別委も空転 市長が参与出席を拒否


 現在開会されている小樽市議会決算特別委員会は、9月30日(水)も会議を開いたが、同委への堤参与の出席要請を、森井市長が拒否したため開会が遅れ、さらに、ドリームビーチの違法建築物を巡る市側の答弁調整などで、紛糾空転した。
 先の本会議で、森井市長が進めた参与の任用について小樽市議会が認めなかったことで、10月1日以降の参与の取り扱いをどうするのかが問われていた。
 このため、安斎哲也委員(新風小樽)が同委に堤参与の出席要請をしたところ、森井市長は、横田市議会議長に、「決算特別委員会への参与(嘱託職員)の出席について」、「平成27年9月30日付け樽議第314号において要望のありました標記の件につきましては、参与は平成26年度の決算に関する事業については関わりがなく、答弁については差し控えさせていただきますので、欠席させていただきます。以上」と拒否回答を寄せた。
 「この回答では、人事異動した人や市長も関わっていないから出席しないという論理になってしまう」と各会派も反発。再度の回答を求めたが、回答は変わらなかったため、市長の出席を求め、1時間半遅れの14:30に開会した。
 堤参与は、これまで予算特別委員会や総務委員会には、体調不良を理由に欠席しており、決算特別委員会にも出席しないことで、市議会側の不満がさらに高まっている。
 また、酒井隆行委員(自民)の銭函ドリームビーチの違法建築物に対する建設部の答弁をめぐり、市側が答弁調整に時間を取られ、空転した。結局、18:40頃にようやく終了した。
 予算特別委員会に続き、決算特別委員会までもが紛糾空転したことで、森井市長の行政手腕が改めて問われるとともに、市議会の午後から委員会の在り方も問われることになろう。
 決算特別委員会は、10月1日(木)に最終日を迎え、総括質問が行われることになっている。
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