小樽市文化祭! 市展と盆栽展でスタート


bunkasai1.jpg 平成27年度小樽市文化祭が、9月25日(金)から第69回市展と盆栽展を皮切りに、市立小樽美術館(色内1)を会場に始まった。11月3日(火・文化の日)まで、多彩な作品展が催される。
 小樽市文化祭の先駆けとなる市展は、昨年度の出品者数88名よりも12名多い100名の116点の中から、市展委員50名による厳選な審査で、100名の入賞作品101点と62名の市展委員の作品と遺作1点を展示。
 今年度の最高賞・市展賞には、河合幹夫さんのアクリルで描かれた「湿原の朝」が受賞し、他2名と新委員に任命された。
bunkasai2.jpg 1階市民ギャラリーでは、油彩・彫刻・版画・油彩・素描・パステルを展示。2階会場では、日本画・水彩・彫刻・油彩・工芸が展示され、市展に合わせ得意な技法を使って作成した力作をずらりと展示し、見応えのある展示会となっている。開催を待ち焦がれた大勢の人々が鑑賞に訪れている。
 二俣榮さんは、100号に油彩で「稲穂3丁目の冬景」を描き出展。教育長賞に輝いた。「市展は、大きな目標となり頑張ってきた。一聖会で活動し、今後の励みになる」と喜んでいた。
 日本画家で市展委員の上田入子さんは、「力作揃いであり、画面が明るく見やすく馴染みやすい絵画が多い。この機会にぜひ鑑賞してもらいたい」と話した。
 水彩画を展示する2階の会場では、市展賞や市長賞作品を展示し、40号以上の大作が多く、会場を華やかにしている。

 講師を務める三留市子(市展委員)さんは、イタリアの風景画「渡し舟」を出展した。「作品はどれも皆さんの努力の賜物で、市展に出展する目標を持ち、入賞する喜びを味わい製作の励みになる。水彩画は水があればどこでも描くことができる。高齢の方でも、絵画を始めると色彩感覚も養われ、脳の活性化に繋がる」と話した。
 10月2日(金)18:00から、ニュー三幸で表彰式を兼ねた懇親会を行い、4日(日)最終日は、展示会場で14:00から15:00まで、市展委員による講評会を予定している。
bunkasai3.jpg 同時に開催の盆栽展は、1階研修室で27日(日)までの3日間、小樽盆栽会が運営をしている。14名の18席(45点)を展示し、樹齢100年以上の見事な松やイチイに、盆栽に興味を持つ人々が集まった。
 市長賞を受賞した前田孝志さんは、「初めての市長賞を受賞し記念となる。1年を通じて丹精込めて世話をし楽しんでいる」と話した。受賞作品は、7年前から育てている樹齢100年以上の福島県の五葉松で、立ち上がりや根の入り方、根元が太く樹冠が細くなるコケ順のバランスが良かったことなどが高く評価されたという。
 また、盆栽歴40年の柴田誠治さんは、初めてユネスコ賞に輝き、「思いがけず賞をいただき、頑張って育てた甲斐があった」と苦労を振り返った。

 小坂美智恵さんは、基本にとらわれず楽しみながら自由に盆栽に取り組み「小品7点飾り」を出展している。黒松や桃姫、ピラカンサ、織姫、どんぐり、五色どくだみ、ていかかずらはタイミングを合わせ紅葉させた。
 表彰式は、27日(日)13:00から開かれる予定。
 小樽市文化祭