レンズ越しに輝く世界! 第23回写真市展


 小樽市文化祭関連事業「第23回写真市展」が、10月30日(金)〜11月3日(火・祝)の日程で、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれ、入賞・入選作品70点を展示している。
 応募者40名の295点(自由180点・ネイチャー115点:A4又は4つ切りサイズ)の応募があり、昨年度の271点を超える作品が集まった。
photoshiten1.jpg 10月3日(土)に、小樽市生涯学習プラザレピオ(富岡1)で、日本写真芸術学会会員の石津聡氏による公開審査が行われ、20名の応募者が参加し熱心に講評を聞いた。
 その結果、第1部自由の部推薦・市長賞「天窓の光 集束」中町栄次郎さんが、第2部ネイチャーの部推薦・市展賞「白い夢」宮尾一美さんの作品が輝いた。その他、各部門ごとに、特選1点・準特選1点・入選30点ずつが選ばれた。1部の入賞者が偶然にも2部にも入賞し、作品だけを見て審査しているため、関係者を驚かせた。
 市長賞を受賞した中町さんの作品は、都通りで光を上手く捉えたモノクロ写真。市外へも撮影に積極的に出かけ熱心に取り組み、その成果が認められた。他にもネイチャーの部で、準特選朝日新聞社賞を受賞している。
 一方、市展賞を受賞した宮尾さんは、コンテスト受賞者の常連のひとりで、数々の魅力的な作品を発表。今回は、自宅庭のフランスギクの水滴に挑み、芸術的に捉えている。自由の部では、国際ソロプチミスト小樽賞を受賞している。

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 宮尾さんは、「楽しみながら撮影に取り組む中、庭に沢山咲いているフランスギクについた水滴に映り込んだ様子を、マクロレンズで狙った。市展賞をいただいたのは初めてのこと。この受賞を励みに頑張りたい」と喜びを語った。
 会場には、秋の紅葉や羊蹄山の風景、子ども達の生き生きとした表情をタイミング良く捉えた作品がずらりと並び、カメラファンが続々と訪れ、作品に見入っていた。
 当番の松井秀昭さんは、1部・2部に入選し、2部の「小さな秋」は、滝を撮影するのが好きで、秋の初めに壮瞥の滝で午後3:00すぎに撮影した作品。シャッタースピードを1/50と遅めに設定し、滝の流れを滑らかに表現。紅葉前の1枚の赤い葉っぱがアクセントになっている。
 表彰式は、同会場で、11月3日(火・祝)15:00から開かれる。入賞者には賞状と盾を、入選者には賞状が贈られる。
 第23回写真市展 10月30日(金)〜11月3日(火・祝)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー・入場無料
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