具象絵画が集結! "北海道現代具象展"


 北の画家達が所属や会派を超えて集まり、北海道で20年以上もの歴史を積み重ねる巡回展「北海道現代具象展」が、10月17日(土)から11月22日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室で開催中だ。
 具体的な物を対象に物の形や姿を描く28名の具象画33点を展示。100号から200号の大作ばかりが並ぶ、豪華で見応えのある作品展となっている。
1020gusyoten.jpg 同展は、1991(平成3)年「北の現代作家展」に始まり、その後、「北の現代具象展」、「具象新世紀展」と改名し、具象のジャンルの中で最高水準の画家が集まっている。その縁を活かして活動を続け、実行委員のメンバーも少しずつ変えながら、招待作家と徐々に若手を加え、2007(平成19)年から現在の名称となり、今年で9回目となる。来年の10回目のファイナルを北海道立近代美術館(札幌)での開催を予定している。
 同館では、当時の館長・吉田豪介氏(美術評論家・現在同展の顧問)の縁で、市民ギャラリーで同展を開催し、特別展としては2回目となる。
 北海道を代表する画家達に加え、道外で活躍する笠井誠一・野田弘志・阿部直昭・稲垣孝二・金井訓志の各氏ら5名の現代具象絵画の重鎮を招待。小樽ゆかりの画家では、武石英孝や輪島進一、羽山雅愉の各氏も加わり、具象画の新たな展開を追求し、各作家の妥協を許さない気合を入れた作品を発表。会派を超えた緊張感のある展示会となっている。
 日本画・水彩・油彩・テンペラ・ドローイングなど幅広いジャンルで、油彩画の隣りに水彩画を展示しても自分の個性をアピールでき、個々の企画展を開催できる実力の持ち主が一同に集結した。
 同館・星田七重学芸員は、「北海道と名前はついているが、全国的に見ても最高水準の具象絵画が集結していると言っても良い展覧会。ほとんどの方が、美術館で作品を収蔵されている作家で、現代美術の具象絵画を観ていただく絶好の機会となり、ぜひ足を運んでもらいたい。個々の作品の気合を会場で感じてもらいたい」とPRした。
 なお、関連事業として、11月8日(日)10:00から12:00まで、輪島氏を講師に迎え、「バレリーナを描こう」を実施。高校生のバレリーナの立ちポーズをデッサンする教室を開く予定。
 第9回北海道現代具象展 10月17日(土)〜11月22日(日)
 市立小樽美術館(色内1)2階企画展示室 月曜日・11月4日(水)休館
 市立小樽美術館協力会
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