創立120周年記念式典 小樽商工会議所

 小樽商工会議所(山本秀明会頭)は、創立120周年を迎え、10月21日(水)16:00から、グランドパーク小樽(築港11)5階流星で記念式典を開催。引き続き、17:00から同樹林で祝賀会が開かれ、来賓・各地商工会議所・関係機関・受賞者ら約230名が出席して、今日までの120年もの歴史を振り返りながら、盛大に節目を祝った。
120otarusyouko1.jpg 1895(明治28)年に、小樽会議所として発足し、今年で創立120周年を迎えた。当時も今と変わらず、経済振興に資する事業を進め、各種業界団体のまとめ役となり、営業税・建物割の課税問題にも大きな役割を果たす。市街地の鉄道線路の移設や、運河埋立問題にも積極的に動くなど、連携・協力しながら数々の小樽の事業を進めてきた。
 近年の事業活動では、人口減少対策、雇用創出に向けてプロジェクト活動を展開。「にしん小樽漬」や「小樽美人」などの新商品開発、「知産志食しりべしキャンペーン」や「しりべしアグリツーリズム」、「港湾振興プロジェクト」では、映像制作やコンテナカフェの社会実験を行い、様々なプロジェクト活動を展開中。
 第19代目の山本会頭は、小樽の歴史を振り返り重要な出来事の3つを上げた。「1つは、明治44年に全国5番目となる小樽高等商業学校(現・小樽商科大学)が設置される際に、誘致活動を展開。次に、新日本海フェリー航路の誘致(昭和45年)。120otarusyouko2.jpg小樽舞鶴間が就航し、その後も小樽の重要な物流の要として港の発展の大きく寄与し続けている。3つめは、昭和48年11月北海道新幹線整備計画で後志を通る北回りでルートで決定され、来年3月26日新函館北斗間が開業すること」と述べた。
 現在では、「従来の枠組みに頼らない力を結集し、産業振興プロジェクト活動に取り組んでいる。既存中小企業の活力を取り戻し、商に強い影響力を持つ若年者の雇用や創業支援、さらには、観光の推進や後志地域の農水産業、小樽の製造加工業の連携強化を進め、総合的な産業振興策を展開することで、初めて人口減少に歯止めをかけることができる。創立120周年の節目の年にあたり、先人が築いた偉業と伝統を踏まえ、役員・議員・会員・事務職員が一丸となって小樽発展に繋げるよう一層努力をする所存である」と式辞を述べた。
 創立120周年記念事業として、市内4つの中学校吹奏楽部に楽器を贈呈することと、小樽商工会議所120年のあゆみを記した記念誌を制作すること、創業100年以上の会員企業29社と永年在任議員5名、永年勤続職員3名を表彰した。
120otarusyouko3.jpg 高橋はるみ北海道知事は、「創立以来、長きに渡り地域経済の牽引役として、地元小樽市はもとより後志地域、さらには本道全体の経済の発展に貢献をいただいた。これまでの尽力に敬意を称し感謝を申し上げる。小樽市は、港湾を中心に金融や商工業を発展させ、経済文化国際交流の分野において、本道の歴史の中で常に重要な役割を果たしてきた。近年では、地元産品の消費拡大を目指し、産地を知り、後志の美味しい物を食べようと知産地食しりべしキャンペーンを実施し、地域の特徴を熟知される地元の企業の方々が強みを発揮されることは、地域経済の発展に極めて重要となる。小樽商工会議所の皆さんには、今後とも積極的に取り組み進めることを大いに期待する」と祝辞を述べた。
 引き続き祝賀会では、楽器を贈呈された4校を代表して小樽市立菁園中学校吹奏学部が、ファンファーレをはじめ3曲を披露し、祝賀会に花を添えた。
 4校の代表が出席して、山本会頭から目録が贈呈された。小樽市立朝里中学校へは木琴を、小樽市立桜町中学校へはバスクラリネットを、小樽市立菁園中学校へはバリトンサックスとバスクラリネットを、小樽銭函中学校へはアルトサックスとフルートが贈られた。
 小樽商工会議所HP