久保田兄妹がダンス8連覇! 市長表敬訪問


 日本のダンススポーツの最高峰「第35回三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」(10月11日・東京体育館開催)で、小樽出身の久保田弓椰(24)・蘭羅(23)さん兄妹ペアが、ラテン部門で8連覇を達成する偉業を果たした。
dance-kubota1.jpg 2008年(平成20)年、弓椰さんが高2、蘭羅さんが高1の時に、初めて全日本チャンピオンとなった。その後、毎年優勝を飾り、目標となる8回目の優勝を今年10月に成し遂げた。
 11月8日(日)、鹿児島県総合体育センター体育館で開催の「ダンススポーツフェスティバル」に、ゲスト出演し会場を沸かせ、ジュニアからアマチュアダンサーに夢と感動を与えている。
 今後、弓椰さんは、札幌国際大学大学院への進学を希望し、ダンスを続けるが、蘭羅さんは、結婚のため選手を引退し、指導者としての道を歩み、19年続けた兄妹ペアを解散することとなった。
 弓椰さんと蘭羅さんは年子の兄妹。妹の蘭羅さんは、3歳当時住んでいた小樽で、潮まつりでのねりこみを見たのが、ダンスを始めるきっかけとなった。兄の弓椰さんは、水泳をしていたが、6歳でダンスを始め、ダンスうんどう塾・小林英夫塾長の指導のもと、ダンスを共に勉強しペアとなり切磋琢磨し努力を重ねてきた。
 弓椰さんは中学1年生まで、蘭羅さんは小学6年生まで小樽で過ごし、その後、旭川市の学校へ転校。2011年には、旭川市から札幌市に移転し、札幌国際大学スポーツ人間学部スポーツ指導学科に同時に入学、今年3月に卒業。北海道を拠点にダンスを続けてきた。
 8連覇の報告のため、11月10日(火)11:45から、森井秀明小樽市長を表敬訪問した。
dance-kubota2.jpg 市長は、「潜在能力の高さを感じる。これまで取り組まれたことは良い刺激となる。将来の目標を持ち頼もしく、今後も模範になられると思う。より活躍してもらいたい」と讃えた。
小林塾長は、「信念と無駄のないトレーニングを続け、ゾクッとするダンスをする。今後、8連覇はを破ることができない状況。小樽市民にお世話になり、感謝を込めて報告をさせてもらいたい」と話した。
 弓椰さんは「19年ペア続け、いろいろ経験した。両親にも感謝している。小樽にお世話になったので様々な形で恩返し、小樽で指導したい」と話し、蘭羅さんは「潮まつりのねりこみを見なければダンスをしていないかもしれない。兄妹として良い表現ができフレッシュさを出した。ふたりはそれぞれの道に進むが応援をし続けたい」と、共に郷土愛に溢れていた。
 将来の活躍が期待される若手を対象とした小樽文化団体協議会(川村治男会長)の奨励賞を、2003(平成15)年に弓椰さんは12歳、蘭羅さんは10歳の時に最年少受賞している。
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