小学生の自由研究99作品展示 総合博物館


 小樽市総合博物館(手宮1)は、11月14日(土)から23日(月)まで、同館2階回廊で、小学生の自由研究99作品を展示している。
 市内の小中学生を対象に、歴史・自然・科学等に関する作品を募集し、児童生徒の興味や関心を高め、創造性の育成を図ることを目的として開かれ、今年で8回目となる。
1115museum.jpg 主に夏休みの自由研究課題として取り組んだ作品で、市内10校の小学校から99点の応募があり、残念ながら中学校からの応募はなかった。
 同館学芸員が推薦する11作品の中から、石川直章館長が推薦する作品には、渡邉咲郁さん(望洋台小6年)の「小樽文学碑めぐり」が選ばれた。
 渡邉さんは、市内26もの文学碑を調べ、地図に位置を記したり、石碑の作者や生い立ち、碑の種類・所在地・建設年や建設者などを詳しく調べ、レポートにまとめている。実際に石碑のある場所を訪ね、石碑と一緒に撮影した写真も掲載し、内容の濃い調査を行っている。石川館長は、「資料を集めしっかりまとめている」と高く評価している。
 担当の同館・伊藤公裕学芸員は、草島陸君(張碓小2年)の作品「空気ほう」を推薦した。風船を動力に、作る過程を写真で紹介し、素材は菓子の箱などを再利用している。完成した空気ほうの威力を試す的も作り、良くできていると評価した。
 手宮西小学校の閉校に合わせ、カラフルな刺繍糸を使って30cm四方の色紙に学校と校章を描いた川村遥月さん(手宮西小4年)の作品「手宮西のししゅう」や、ペットボトルを切って色をつけたもので描いた山吹玲生さん(望洋台小1年)の「おはなのステンドグラス」など、個性豊かな作品が並んでいる。

 また、琵琶湖の外来種を調べたり、宇宙をテーマにした、「はやぶさ」を廃材で作ったり春夏秋冬の星座、庭の花を押し花と写真で紹介するなど、歴史・生物・科学・工作の多分野に渡り、熱心に自由研究に取り組んだ作品を展示している。
 伊藤学芸員は、「学年が上になるにつれ、成長ぶりも見られ、深く調査したり、工夫や面白いものを入選に選んでいる。来年の創作に作品展を参考にして、興味をもってもらいたい。この機会に、子供達の作品を見てもらいたい。当館では、様々な分野を専門とする学芸員がいるので、自由研究について分からないことがあれば、いつでも利用してもらいたい」と話した。
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