いなきたビルで爆弾騒ぎ 利用者・住民が一時避難


inakitacomi1.jpg 小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)に、12月6日(日)13:10頃、男の声で「爆弾を仕掛けたので、逃げた方が良い」との予告電話があり、同事務員が小樽警察署へ通報。署員がかけつけ、同ビルから住民・利用者を避難させ、捜索したが見つからなかった”爆弾騒ぎ”があった。
 同センターがあるいなきたビルは、鉄筋コンクリート造9階建地下1階で、食料品店や書籍販売・レンタルビデオ店、マンション47戸や市営住宅が入った複合商業ビル。
 小樽警察署員や消防署員が現場に急行し、利用者や住人を全員建物の外へ避難させた。その後、約50人の警察・消防署員が同ビル内を捜索したが、不審物は見つからなかったため、14:37に避難を解除。現在、小樽署が威力業務妨害の容疑で捜査中。
 同センター4階の体育館では、10:00から北海道勧仁塾道場(山村弘一代表)主催の「勧仁塾道場杯争奪空手道選手権大会」が、小樽・札幌・北見などから選手100名と審判員など総勢200名の参加で開かれていた。
inakitacomi2.jpg 午後の部を開始した途端、急遽、色内小学校へ避難した。選手は胴着のままで家族とともに雪がちらつく中、同小学校へ向かったが、建物には鍵がかけられており、グランドや校門前で、寒さに震えながら避難していた。その後、大会中止が決定され、解散となった。
 食料品店やレンタルビデオ店の店員、マンション住人も避難し、同ビル前の幹線道路は通行止めとなり、辺りは一時騒然となった。
 近所に住む主婦は、「ビルの人は避難しているけど、その周辺の人は大丈夫なんだろうか?」と不安そうに外の様子を見つめていた。
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