小樽商工会議所 市へ"重点施策要望"提出


 小樽商工会議所(稲穂2)は、12月4日(金)10:00から市役所 (花園2)2階市長応接室で、山本秀明会頭から森井秀明小樽市長へ、小樽のまちづくりや産業振興等の施策の要望をまとめた「平成28年度小樽市施策に係る要望」と「平成28年度小樽市補助金の要請」を提出した。
syoukoukai1.jpg 要望書には、「小樽市総合戦略について」や「サンモール一番街商店街の活性化事業の推進について」など5つの新規項目と、「北海道新幹線の有効活用について」や「北海道周産期医療体制整備計画の適正な運用について」など9つの継続項目を盛り込んだ。
 同会議所は、これまでに、小樽市の新年度予算編成時に「重点施策要望」を提出し、両者で協議を進め、地域産業の活性化に向けて事業を推進してきた。また、市長や担当部長との懇談会も定例市議会毎に開かれていたが、今春以降久しぶりに集まった。
 同会議所からは、山本会頭、西條文雪・斎田義孝・平松正人副会頭、山﨑範夫専務理事、小樽市からは、森井市長、各担当部長6名が出席した。
 要望内容について、山﨑専務理事から説明があった。
 その中で、最も急ぐ対策がサンモール一番街について、「掖済会病院とウィステリアがオープンし、防雪柵前の約60mの距離に商店街と言われながら店がない空間が生まれ、チャレンジショップなどの新たな賑わいづくりを目指し、商店街役員や産業港湾部、学識経験者等で検討中で、具体的な動きに入りたい」と、小樽市独自の予算措置を講じるよう要望した。
 その他、青少年を対象とした体験型宿泊施設の整備について、おたる自然の村と一体となって運営する、海の施設として祝津小学校を整備し、通年稼働で長期滞在が可能な体験型宿泊施設としたい。
 継続項目の北海道新幹線の有効活用について、駅舎周辺のまちづくりや現駅とのアクセスについても早期に具体的な方向性を示すことが必要。
syoukoukai2.jpg 北海道新幹線建設促進小樽期成会北海道新幹線市民啓発活動では、12月21日頃までには、デジタルサイネージによるカウントダウンと動画の放映、JR南小樽駅ホームから壁側の横断幕を、14mの新たなものに変更。JR築港駅にも3.6m×3.6mサイズの看板を設置する予定。
 周産期医療については、北海道に対して周産期医療体制整備計画の適正な運用について強く要望し、当面、市民がとにかく出産できる産婦人科を設置するのが急務とする内容が盛り込まれた。
 山本会頭は、「将来の小樽市のためには、雇用と税収の維持が大切で、そのためには、一定の産業政策を、我々と連携して進めてもらいたい。周産期については、地元に少なくとも産科を持つ機能は大切なことで、そのためには行政の力は相当大きい。JR南小樽駅などのバリアフリーについては、新小樽病院ができ、後志の方にも利用しやすいように整備が必要。観光については、産業の中で需要な位置づけとなり、特に、観光戦略会議については、五者懇談会を開催し、できるだけ早期に小樽市観光基本計画を策定し、率先して連携する姿勢が重要」と強く要望した。
 これを受けて、森井市長は、「皆さんの力添えがなければ解決できないこと。よろしくお願いしたい。補助金の要請については、これから来年1月に向けて予算編成作業が行われるが、本日の要請を受けて進めたい。要望書の意見は貴重なもので、後日、精査し正式に回答する」と述べた。
 その後、意見交換が行われ、1時間程で解散した。
 平成28年度小樽市施策に係る要望