おたる案内人ジュニア育成!色内小で閉校記念公開授業


1208ironaisyo1.jpg 学校再編に伴い、平成28年3月末をもって閉校となる小樽市立色内小学校(谷本慎司校長・稲穂5)は、12月8日(火)13:20の5時間目を利用して、全学年において、閉校記念実践発表会が開かれ、近隣の小中学校の校長や教諭、地域住民、保護者が公開授業に参加した。
 同校は、2011(平成23)年からNPO法人歴史文化研究所とおたる案内人が連携して、子ども達が暮らす小樽の歴史を学び、郷土愛を育てることを目的とした「おたる案内人ジュニア育成プログラム事業」を、同校の5・6年生を対象にスタートした。小樽観光大学校主催「おたる案内人」の資格を持つ観光ガイド5名が講師となり、同校発行のテキストを基にジュニア用に作成したものを使用し、おもてなしや小樽の歴史など、5月のGW後から10月までの総合的な学習の時間を使い、2年間で70時間の授業を受けた。その成果を、おたる案内人ジュニアとして、観光客に実践している。
1208ironaisyo2.jpg また、平成26年度からは、道教委の「ふるさと教育・観光教育」の実践校指定を受け、観光教育推進に努めている。
 「ふるさと教育・観光教育授業」に関わる授業を公開した5年生(三浦礼女担任・25名)は、「おたる案内人修了発表~観光客に伝えたい私たちの町、誇り」と題して開かれた。同研究所・美濃進総務部長、指導にあたった観光案内人5名が勢揃いして、発表の様子を見守った。
1208ironaisyo4.jpg これまでに総合的な学習の時間27時間を費やし、おたる案内人や博物館学芸員の外部講師から、明治以降の小樽の歴史や文化、町の成り立ちについて学習を重ね、9月25日に、旧日本郵船株式会社小樽支店館内で観光ガイドに挑戦している。
 今日の発表では、2〜3人で班を作り、「ニシン漁の歴史について」や「北前船について」などテーマを決めて調べた内容を発表した。旧日本郵船株式会社小樽支店については、建てられた理由や、どんな人物が働いていたか、建物の中の特徴などを詳しく調べた。発表に使用する人物をコピーしたり、地図を書いたり、資料を手作りして分かりやすく工夫した。
1208ironaisyo3.jpg 全員の発表を聞いた後、美濃総務部長は、「半年だけの授業だがとても成長した。旧日本郵船は、指導した内容以上に詳しく調べ、大人が調べるような人物の名前もあり、発表を聞いて感動した。自分の町のことや人について知り、勉強したことを大切にして下さい」と感想を述べた。
 5年生のひとりは、「小樽のことについて、いろいろと学ぶことができて良かった」と話した。
 なお、「おたる案内人ジュニア育成プログラム」は、国土交通省が実施する平成27年度都市景観大賞の「景観教育・普及啓発部門」優秀賞を受賞している。関連記事
 今後、この事業についての引き継ぎ校を検討中。
 おたる案内人ジュニア育成プログラム事業
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