冬も楽しい水族館!冬期営業始まる

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)は、12月19日(土)から来年の2月28日(日)までの冬期営業が始まった。
 北国ならではの厳しい冬にちなみ、サケやハタハタの卵やホテイウオの稚魚の展示、カニの冬眠や白いナマコとウニ、ペンギンの雪中散歩など盛り沢山の企画が並んだ。
 初日の19日は、雪が降る寒い日となったが、冬期営業を楽しみにしていた大勢の家族連れが来館し賑わった。
1219aqua1.jpg 冬期間特別展示「冬の命の輝き」と題して、本館1階「海のパノラマ回遊水槽」から「ほのぼのプール」の通路入口に、ハタハタの卵やホテイウオの稚魚、11月15日に産卵したサケの卵(1月頃孵化予定)や入手次第のニシンの卵の代わりにボウズイカの卵を展示。
 冷たい冬の海で春を待ちながら成長する卵や稚魚にスポットを当て、成長過程を楽しめるよう企画。
 また、「冬眠するカニ・しないカニ」コーナーでは、チコガニやアカテガニの冬眠の様子と、オオズワイガニの元気な様子を見比べることができる。珍しい白色変異種のマナマコやエゾバフンウニや冷凍庫の扉を開けると流氷が保管され触って楽しめるコーナーもある。
 冬期間限定の人気イベント「ペンギンの雪中さんぽ」が、イルカスタジアム横野外広場特設コースで始まり、ジェンツーペンギン8羽が、飼育員の誘導で雪上のコースを2周した。同時に飼育員の解説も聞くことができる。
1219aqua2.jpg 初回の11:35には、110名ほどの観客がコースを囲み、ペンギンのヨチヨチ歩く様子を見守った。コースを外れたり後進したりと、愛嬌たっぷりのペンギン達をカメラやビデオに収めていた。11:35と12:40と14:40の1日3回を予定している。
 札幌在住の二階堂天夕ちゃん(8)と妹の心結ちゃん(6)は、「歩くところがとても可愛かった」と楽しんだ様子だった。
 館内入ってすぐのウミガメ水槽に、1歳のゴマフアザラシ3頭の展示が始まった。同館出身の「まーくん」と「ももこ」、市内手宮の海岸で保護された「ぴよた」で、水槽の中をゆうゆうと泳ぎ回り、来館者と目を合わせるなど愛嬌を見せた。
1219aqua3.jpg 11:50と14:20には、3頭の紹介とゴマフアザラシの生態や給餌解説があり、希望者は給餌体験ができる。初回は4名が選ばれ、順番にホッケとイカナゴを与えると、元気に魚をキャッチして食べ、その様子を大勢の来場者が楽しんでいた。
 同館マスコットキャラクターペン太をはじめ職員もサンタクロースのコスプレで、来場者を出迎え、館内の所々にクリスマスツリーを設置。イルカショーもクリスマスバージョンで展開中。
 その他、バックヤードツアーやコスプレダイバー(サンタ・大掃除・鬼)も実施する予定。
 第一管区海上保安部による「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール第一管区受賞作品展」が、同館1階・ほのぼのプール前通路で、25日(金)まで開催中。
 16回目となる絵画展は、北海道の小中学校の児童生徒を対象に、海に関わる魚や船、環境をテーマにした絵画を募集し、海洋環境の保全を推進し、思想の普及啓発を目的に実施。
 道内では、347点の応募の中から、第1管区海上保安本部長賞をはじめ優秀作品30点を展示している。優秀作品の中から、「海洋環境保全推進月間」のポスターとして使用される。
 第16回未来の残そう青い海・海上保安庁図画コンクール第一管区受賞作品
 おたる水族館HP