副市長選任18日の臨時会 共産除く4会派が同意の方向


 小樽市議会(横田久俊議長)は、12日(火)10:30から議会運営委員会を開き、1月18日(月)13:00から、「第1回臨時会」を開会することを決めた。
 臨時会提出の議案は、小樽市副市長選任案についての人事案1件で、委員会付託はせずに会期は1日間とした。森井市長は、上林猛教育長の副市長選任同意を求めている。
 当日は、市長の提案説明後、質疑に入り、共産党を除く、自民党(鈴木喜明議員)・公明党(斎藤陽一良議員)・民主党(林下孤芳議員)・新風小樽(安斎哲也議員)の順番で4名が、40分以内に質問を行うことにしている。
 上林猛教育長の副市長選任同意案が提出されたことを受けて、各会派の意向は、共産を除く、自民・公明・民主・新風小樽の4会派が選任同意する方向であることが分かった。
0112council.jpg 自民党(山田雅敏議員会長)は、「副市長の人選としては、人間的に何の可否もない。上林氏が副市長になると、議会と行政の中に立ち、手腕によって円滑な運営ができ、市民の方々も恩恵を受けることなると期待している」と述べた。
 公明党(斉藤陽一良議員団長)は、「人物については異論はなく、立派で高潔な人で申し分ないが、市長の提案に至る段取りや手続きについては若干疑問もあり、質疑をしたい。
 参与については、副市長どがどうのこうのではなく、参与そのものが不適切。給与の面や任用の仕方、雇用形態の部分もおかしい。副市長が決まると、参与の処遇について今後どうするか注目している」と述べた。
 民主党は、「副市長については早く選任をお願いしてきた。この案には歓迎している。今までも教育長として力量を充分示されている。参与は必要ないと主張してきた。副市長が任用されると、今後どうなるのか確認していかなければならない」とした。
 共産党は、「副市長は必要な存在で早く決めてほしかった。市役所内部の庁内に有能な人がいるため、庁内でと提案してきた。そういう意味では評価できるが、反対ということではないが、全面的に賛成とも言えない。あくまでも政策的にどんなスタンスの方なのか、慎重に判断したい。教育畑を歩んできた方で、その他の部門でどう手腕を発揮できるのか、今のところ判断できない」と棄権の可能性も示唆。
 新風小樽(安斎哲也議員会長)は、「市政運営上や行政職員とのつながりの上でも、副市長がいないことは、大きな影響を与えていた。その中でも、懸案事項である副市長人事案を提出してきたところは評価している。これまで中村浩氏は説明不足で否決されたので、今回の上林氏については、各会派の質疑がある。適任と思っているものの、森井市長の答弁や意見をしっかり検討しなければならない状況。副市長の問題だけではなく参与をセットで考え、副市長がいるのにアドバイザーの参与が残っているのかを、しっかり臨時議会で明確な答えをいただかないと、しかるべき判断も含めて考えたい」と述べた。
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