「にしん小樽漬」に新パッケージ!新たに2社が参加

 小樽商工会議所・にしん小樽漬開発事業化委員会(杉江俊太郎委員長)は、2月8日(月)11:00から、小樽経済センタービル(稲穂2)5階会議室で、これまでの小樽かね丁鍛冶・八丸堀内水産食品・大ト飯坂富士商店・小樽海洋水産の4社に、新たに有限会社入久三浦水産と丸一北川食品株式会社が加わり、新パッケージ入りの「にしん小樽漬」を、2月13日(土)から発売することを発表した。
 会場には、6社の試食も用意され、各社の工夫を凝らしたバラエティーに富んだ「にしん小樽漬」が勢揃いした。
 新パッケージで展開するのは、贈答用販売を中心とする小樽海洋水産を除く5社で、土産品として、手に取りやすい化粧箱入り200gを新パッケージ誕生キャンペーン価格1,000円(税別)に設定。駅なかマート「タルシェ」(JR小樽駅内)と、たるっこ倶楽部(寿司屋通り沿い)等で販売を開始する。
otaruzuke1.jpg 箱の色を5社それぞれに変えた化粧箱には、小樽在住のイラストレイター・堀井仁氏による小樽運河が描かれ、これまでの水産加工品パッケージのイメージを覆し、観光客や女性にも手に取ってもらえるようデザインに配慮した。鰊の姿をデザインした「にしん」の文字や、箱の裏面には、同商品開発の背景説明も書かれている。
 同発表会で、同所・山本秀明会頭は、「小樽の産業を活性化させ、同商品をブランド化するために、幅広く地元に認知度を高め受け入れてもらいたい。販売を強化しながら、最終的には製造している方々の事業が活性化し収益を上げ、雇用の創出に繋げた。今回、新たに2社が参画し、それぞれのオリジナルにしん小樽漬ができた。今後は、後志地域の余市・岩内などの事業者も参画し、最終的には、函館の松前漬と切磋琢磨するような北海道を代表するブランドにしたい」と期待した。
 この度、新たに加わった三浦水産・三浦一浩代表取締役は、「小樽産の鰊をいかに形と鮮度の良さを残しながら、美味しさをどう伝えるか、女性目線で食べてもらいたいと想定し、鰊に白醤油で下味をつけ、全体的に塩麹を使い、柚子胡椒を加え、味のポイントとし爽やかさを出した。鰊の革を取りハラセの骨をカットして女性でも抵抗なく食べてもらえると思う」と話した。
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 北川食品・北川勝三代表取締役は、「当社で昔から作っている三升漬けを使って参画できないかと考え、味が濃いため、みがき鰊を使ってみた。ピリ辛風味に仕上げ、お年寄りの酒のつまみに向くように作り、このような味のにしん小樽漬があっても良いと思う」と説明した。
 従来のパッケージ入りと合わせて化粧箱入りがデビューすることとなり、杉江委員長は、「多くの業者が加わり、観光客をはじめ、より多くの人が興味を持ち買い求めてもらえるように」と期待を寄せている。
 2012(平成24)年3月の同委員会を立上げ、小樽をイメージできる鰊を使った商品開発に向けて検討を続け、2013(平成25)年9月に、4社による「にしん小樽漬」の販売を開始した。
 にしん小樽漬には基本ルールがあり、道産鰊・数の子・昆布を主要原材料として、鰊の割合を40%にし醤油ベース。味付けや具材等は各社オリジナルで、統一ロゴマークを使用することとしている。市内の飲食店においても独自の「にしん小樽漬」を展開中。
 なお、駅なかマート「タルシェ」は、2月13日(土)・14日(日)・15日(月)、特設コーナーで販売を強化する予定。
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