桜陽高演劇部 大会参加作品「Dear…」再演


 小樽桜陽高校演劇部(長橋3)は、昨年10月に開かれた「第65回後志支部高等学校演劇発表大会」で演じた「Dear…」(作:菊地美千顧問と演劇部)を、2月11日(木)14:00から小樽市民センター(色内2)マリンホールで再演する。
0202dear1.jpg 同発表大会では後志管内8校が出場。余市紅志高校が最優秀賞に輝き、全道大会への切符を手にした。桜陽高校は優秀賞となり、3年連続全道大会出場を逃した。
 大会後の反省会で、練習時間が充分取れなかったなど反省点を踏まえ、もっと多くの人に観てもらいたいと、最後になるはずだった劇の再演を決定した。
 同発表大会の規定では60分以内だったため、今回はカットした場面を盛り込み、前回とひと味違った作品に仕上げた。
 本来ならば、5名の3年生部員は同発表大会で引退のところ、引き続き部に残り、最後の公演を果たす。
0202dear2.jpg 放課後15:45から18:30の限られた時間の中で、同部員一丸となって、全力を尽くし練習を重ねている。
 演じる「Dear…」は、1945(昭和20)年春、同校の前身となる北海道庁立小樽高等女学校を舞台にした英語教育に関わる物語。戦争経験者からの話や当時の暮らしぶりなどを調査し、次の世代へ繋げようと作品作りに取り組んだ。
 2月2日(火)17:10から21:00まで、本番会場となる同マリンホールで、熱のこもった練習が続けられた。観客席には、千田拓也顧問や菊地顧問、演出担当部員、卒業生も協力し、沢山の目で演技をチェックし改善点を探った。
 竹棹訓練とバケツを使っての防火訓練を組み合わせて踊る場面では、複数の人数で踊るため、全体のバランスを観客席から見てチェックし、歩幅を合わせ、綺麗な円を描くように練習を繰り返した。納得が得られず、休憩時間を押して、完成度の高い演技を求めて練習を繰り返した。
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 主演の田口舞さん(3年)は、「思ったことをはっきり言う役だが、横浜から疎開し寂しい思いをしている様子も出せるような演技ができればと思う」。前部長の熊倉玲奈さん(3年)は、「全力を出しているが役になりきれず、あと9日となり、上手く演技ができるよう積極的にブラッシュアップしていきたい」。
 教師役の加藤愛理さん(3年)は、「2年生から入部しスタッフからだったが、役に専念したい」。部長の有田くるみさん(2年)は、「自分達で自主的に行動できることを増やしていきたい」。演出の山岸千香さん(2年)は、「テンポが悪かったり、良い流れを崩したり。今回こそ、大きな声を出すなど、少しずつ克服したい」と、それぞれの思いを語った。
 戦時中の場面のため、難しい面もあるが演じる面白みがあり、楽しみながら演じたいと、苦しい練習に励んでいた。
 小樽桜陽高校演劇部高文連支部大会参加作品再演「Dear…」
 作:菊地美地with小樽桜陽高校演劇部
 2月11日(木)開場13:15・開演14:00
 小樽市民センター(色内2)マリンホール 入場無料
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