アザラシ引越し完了!水族館 3/19から通常営業


 おたる水族館(祝津3)は、3月19日(土)からの通常営業に合わせ、冬の時化(しけ)から守るため安全なプールに避難していたアザラシ17頭の引越しが、14日(月)13:00から行われ、海獣公園の「大人プール」や「ケアプールが、5ヶ月ぶりに賑やかさを取り戻した。
 この日は、朝から穏やかな日で、引越し日和となった。海獣公園の雪も例年より少なめで、通常営業の準備が順調に進められる中、アザラシの引越しもその準備のひとつ。
0314aqua1.jpg スタッフ6名が作業に参加。あらかじめ越冬プールの水を抜き、移動用の檻(おり)をプールに下ろして、手馴れたスタッフが、アザラシを檻へ誘導。観念したアザラシは檻の中へ入っていった。その後、クレーンで吊り上げられ、トラックに積まれ移動した。
 プールに到着後、檻の扉を開けると、プールへ向かって腹ばいで歩き出し、広々としたプールでゆうゆうと泳いでいた。15:10頃にすべての作業が終了した。
 角川雅俊獣医師は、「順調に夏のプールに移動し、春が始まったのだと感じた。このプールの方が広くて、アザラシにとっても過ごしやすい環境。のびのびと泳いでいた」と話した。
 平成28年度通常営業は、19日(土)から開始し、新規展示や夜間営業、水中でトレーナーとイルカの共演などを企画し、35万人の来館者を目標に展開する。平成27年度の来館数は、34万8,229人で、前年度に比べ微増となった。
0314aqua2.jpg 今年度は、7月15日から8月6日の金・土曜日のみ20:00(入館19:30)まで開館し、水槽の灯を消すなどして昼間とは違う雰囲気を楽しみ、魚達の寝顔が見られることも。
 また、7月16日から8月31日までの夏限定で、イルカとトレーナーが水中で共演するイルカショーで来館者を楽しませる。
 海のパノラマ水槽前に、「UNI~あんなウニ、こんなウニ~」を実施し、新館設立後42年間続けている「ウニの種苗生産」を、写真と映像で紹介する特別展示や、新規展示「旬のおいし槽(そう)」を実施。
 春夏秋3回の展示で、春は、ホッケ、クロカジカ、一緒に取れる雑魚のオニカジカ、ニジイロカジカ、白いうに、白いナマコなどを展示する。
 また、海外客からの要望に答え、Wi-Fi環境を整えた。本館とイルカスタジアムでの工事を進め、海獣公園は今後整備する予定。(写真提供:おたる水族館)
 おたる水族館HP
 関連記事