3月3日ひな祭り! ひな人形司・山田氏お話し会

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 おたる雛めぐり2016に関連して、ひな人形司・山田祐嗣氏による「雛人形のお話し会」が、ひな祭りの3月3日(木)11:30と14:00から、田中酒造(色内2)本店2階展示会場で開かれた。
hinastory1.jpg 午前の部には30名ほどが来場し、普段あまり聞く機会のないひな人形の歴史や人形にまつわる話に耳を傾け、ひな祭りの楽しいひと時を過ごした。
 田中酒造本店の2階の展示会場は、時代を感じさせる趣のある和室で、毎年人気の会場となっている。ひな人形コレクターでもある山田氏所蔵の貴重な人形の中から、22組のひな人形を展示。
 今回のおたる雛めぐりのパンフレットの表紙を飾る大正時代の京都製内裏雛にも、出会うことができる。
 また、ひな人形と一緒に飾られた昔話に登場する人物の添え人形も展示し、会場は、豪華な人形で埋め尽くされている。
hinastory2.jpg 山田氏は、札幌在住のひな人形司。母親が持っていた御殿飾りをきっかけに、ひな人形に興味を持ち、幅広い年代の貴重な人形を所蔵し、自宅などでも展示会を開催し、多くの人形ファンを楽しませている。
 疑問に思う人が多い女雛と男雛の位置にも触れ、昭和3年11月に昭和天皇即位の式が行われた写真を見せながら、天皇は向かって左の位置だったため、左に男雛、右に女雛の位置が全国に広がったと語った。
 今回特別展示したものもあり、公家への献上品を始まりとする有職造花(絹の造花)の桜と橘もそのひとつ。桜は、天然木を染め枝にも絹糸がまかれた高級なもの。
 丸平大木人形店の明治時代の五月人形も初展示。京都最高級店の作品で皇室とゆかりのある店のもので、名家の証となる。この他、市内からの寄贈品で、七福神の添え人形も初展示となる。
 東京を代表する「永楽斎」の人形は、京都のものとは違う、冠のサイズやきりっとした顔立ち。

 山田氏手作りの人形では、歴史を分かりやすく説明。江戸時代初期、立雛からスタートし、室町雛、今の雛人形の直接の原型と言われる古今雛、その他、40cmもある有職雛はとても豪華な贅沢品だった。
 その後、倹約令に伴い、小さなひな人形・芥子(けし)雛ができ、小さくても高価なものが多い。昭和8年の木目込み人形は、五人囃の楽器が袖に描がかれ、昭和30年代の京都風仕立ての土人形など、それぞれの人形の特徴を語った。
 来場者からおすすめの会場を尋ねられ、山田氏は、「文学館に展示中の江戸時代末期の古今雛は、北海道にある古今雛の中で一番良いもの。衣装の仕立て方や顔立ちなど素晴らしく、観る価値がある」と話した。
 1階の店舗にも、華やかにひな人形が展示され、中でも、白方酒造所蔵の139年前の明治10年のひな人形や、天井から吊るされたつるし雛は、市内在住者から借りたもので、180個からなる豪華なものだ。
 ミシン、三面鏡、テレビなどの珍しい道具や、和紙で作った人形など、全部合わせると約300体もの人形が楽しめる会場となっている。
 札幌から訪れた2人連れは、「今年で3回目となり、友達を誘ってきた。お話はとても楽しかった。ひな人形にまつわる知らなかった話を聞くことができた。これからできる限り会場を回りたい」と話した。
 お話し会は、おたる雛めぐり最終日の3月6日(日)に同会場で、11:30と14:00から開かれる。
 なお、山田氏の自宅を会場に「第13回江戸から昭和のひな人形展」が、3月12日(土)10:00から16:00まで開かれている。事前に問合せが必要。
 問合せ:011-571-9283 札幌市南区南沢6条2-6-25
 おたる雛めぐりHP
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