新たな旅立ちの日!市立高等看護学院で卒業式

 第46回小樽市立高等看護学院(東雲町9・並木昭義学院長)の卒業式が、3月6日(金)10:30から、同学院2階体育館を会場に開かれ、新たな旅立ちの日を迎えた。
 来賓・病院関係者・父兄・在校生が見守る中、卒業生29名(男2・女27)は、3年間の学び舎を後にし医療現場へ歩み始める。
0304otarunurse2.jpg 式の中で、並木学院長からひとりずつ卒業証書が授与され、エールを込めた硬い握手を交わした。
 同学院長は、「看護師は赤ちゃんから老人、男性・女性、そして色々な職業背景を持つ人たちの生命や人生に関わる仕事に従事する。それ故、社会人としても厳しく辛い大変ではあるが、高く評価され、やりがいのある仕事である。この仕事を立派に成し遂げるためには、患者だけではく、職場の人からも好かれ信頼されることが大切。好かれるためには、人柄が明るく素直で前向きであること、信頼されるためには、諦めず地道に努力する、失敗から謙虚な気持ちで行動することが大切である。医療の現場では、患者に対し思いやり、親切・尽くすという看護の愛の心を大いに発揮されることを期待する」と式辞を述べた。
 森井秀明市長は、「卒業後、社会の変化や医学の進歩に見合った学習や実践を重ねていかなければならない。常に向上心を持ち続け研鑽に励み、長く医療現場でその力を発揮してもらいたい。いつの時代にあっても患者さんや家族へ、真摯に向き合う姿勢を決して忘れず、これからも努力されることを願っている」と祝福した。
 在校生を代表して増川加純さん(2年)が送辞を述べ、引き続き、卒業生を代表して斉藤真由さんが、「当校が母校であることに誇りを持ち、胸を張って巣立つ。これからも仲間を大切に、初心を忘れずに、信念を持って歩んでいきたい」と、涙ながらに答辞を述べ、出席者の涙を誘った。
 3年間歌い親しんだ学院歌を斉唱し、卒業生や関係者の涙する姿が見られた。
0304otarunurse3.jpg 安藤有希さん(21・小樽在住)は、「1年生とペアとなり3年間のまとめの統合実習が一番の思い出。小学3・4年生の頃に看護師になりたいと思い、小樽病院に勤務し夢が実現する。笑顔を忘れず安心してもらえる看護師になりたい」。
 熊谷里咲さん(21・小樽在住)は、「実習後の記録が大変で、睡眠時間を削りがんばったことが一番の思い出。小樽病院に勤務し、言いたいことが言えない患者さんの気持ちに気づけるような看護師になりたい」と述べた。
 卒業生29名は、市内の病院に15名が就職。そのうち、市立小樽病院に14名が就職する。札幌市内に8名、市外に2名、道外に2名がそれぞれ病院に就職。大学進学は2名となっている。
 小樽市立高等看護学院