市長答弁で度々の紛糾! 予算特別委員会

 小樽市議会第1回定例会予算特別委員会が、3月10日(木)13:00から、市役所(花園2)第2委員会室で開かれた。
 本日の委員会は、最初の自民党・鈴木喜明議員の質疑で、市長答弁が原因で40分間休憩。2回目は公明党・斉藤陽一良議員の後援会通信についての質問でも市長の答弁で紛糾、3時間20分の休憩を経てようやく再開した。
 鈴木議員が「後援会通信には、市議会でのマスコミに流れている報道は、偏った見方によるある一部の意見を取り上げた報道であると書かれるなど、影響を考えないのか」との質問にも、「市民の皆さんの1つの意見として受け止める」と、議会を6日間止める原因となった市長の発言が続き、中断。再開後も、同じ発言を繰り返し、「しっかりと精査しなければ答えられない」とした。
0310council1.jpg この他、鈴木議員は、ふるさと納税についても質問。「平成20年に約3,300万円が、昨年は697万年まで減ったことが、導入の動きとなり、上手くいけば納税を外から呼び込み、地場産品を買い上げ地場産業の育成と、寄付者のみならず全国に特産物を宣伝できる」と評価。
 企画政策室主幹は、「返礼品の競い合いもあるが、市としてのスタンスは、あくまでも小樽の政策に対する賛同と魅力ある地場産品をPRし、全国に打ち出すもの。返礼品の新規開発はなく、お墨付きブランド品は、食品・水産加工品・酒など40件。ブランドの枠を超えて組み合わせパッケージする考えで、2,000万円以上の最低ラインを上回るように進める。小樽ファンの人数を増やし、お金に変えられない大きな価値を求める」とした。
 共産党・新谷とし議員は、原発問題について、エネルギー政策に対する市長の考え方を求め、小樽市は、原発は将来的に0とし、再生エネルギーの開発に力を入れるとし、高浜原発の再稼働に対して大津地裁が運転差し止めを求める仮処分の決定については、「安全性において差し止め処分は当然のこと、電力会社にも重く受け止めてもらいたい」と答えた。
 公明党・斉藤議員は、職員人事について現在の状況を尋ねたが、「降任については、昨年の2名を含む7名。不開示情報とされ職員保護の観点から、現時点での申し出の状況は差し控えたい」とした。また、提出があったかなかったかについては、「あったことに否定はしない」との答弁に止めた。
 斉藤議員は、「降任が情けないのではなく、市長に対して情けない。今までかつて降任する人はいなかった。市長は、適材適所と強気で反省の色が見えない。現状を分かっていない。職員の士気が高まっていると考えるか」と尋ると、「そのように考えている」と答えるやり取りがあり、「市役所の人事を壊し、やる気をずたずたにした」と怒りを顕にした。

 また、小樽市のHPに市長定例記者会見の内容が書かれているが、その時の動画との違いを指摘し、「記者が念を押して、会報を読んでいるか尋ねている重要な部分が省略されている。たたみかけの確認が重要となり、読んでいることを示している。動かしがたい事実で、これを訂正することはできない」とした。また、「市長とあろう者が嘘をついたこととなり、すべきことではない」と強調した。
 森井市長は、記者会見での発言を訂正する考えを変えず、斉藤議員は、「本会議で事実と反する『読んでいない』との答弁を訂正すべきで、記者会見の方が事実だ」とした。事実関係を調べるために3時間20分もの休憩に入った。
0310council2.jpg 再開後に市長は、「1月29日の記者会見を確認したところ、何かしら錯誤があり、記者会見の場でそのように発言したと思われ、その訂正について、市政記者クラブに対してその旨を記した文章を提出し、発言の訂正をお願いする。市ホームページの記者会見録についても発言の訂正を掲載させてもらう」と答弁した。
 この答弁を受けて斉藤議員は、「無内容かつ無意味で、納得できないし無視をさせて頂く。虚しい思いではあるが、審議を続ける」と述べた。
 その後、民主党・面野大輔議員、新風小樽・安斎哲也議員が質問し、またも夜間議会の21:43に終了した。
 11日(金)は、引き続き、予算特別委員会を13:00から予定している。
 市長記者会見記録平成28年1月29日
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