開発助成事業にアイヌ伝統の酒"カムイトノト"指定

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 小樽市は、中小企業振興策の一環として、平成27年度小樽市新技術及び新製品開発助成事業に、田中酒造株式会社のアイヌ伝統の酒「カムイトノト」復刻プロジェクトの事業を指定した。
 同社は、これまで、平成24年度に4社共同「小樽雪ひしおラーメン」で、平成25年度には、「梅酒 小樽美人」の開発で指定を受け、今回で3度目の指定となり、地域を巻き込んだ商品開発を積極的に進めている。
0317tanaka1.jpg その助成事業指定書交付式が、3月17日(木)11:00から市役所(花園2)本館2階市長室で、同社田中一良代表取締役らが出席して開かれ、森井秀明市長から助成事業指定書(表彰楯)が贈られた。
 森井市長は、「歴史的にも健康思考にも合い、地場産業と関わりを持ち活かし、とてもありがたい取組み」と高く評価した。
 今回は、北海道の先住民族アイヌ人に着目し、アイヌ文化を見直し関心を深めようと、アイヌ文化を活用した製品の開発を進めた。
 アイヌ民族の神事に欠かせない酒「トノト」を基に、アイヌ民族博物館提供の「アイヌ生活文化再現マニュアル」を参考に、北海道立総合研究所機構食品加工研究センターの協力で、アイヌ伝統の酒を復刻させた。
 製品名の「カムイトノト」はアイヌ語で「神のお酒」を意味し、ラベルにもアイヌ民族が酒造りをする際に着る着物の文様をあしらった300ml入りの酒(1,080円・税込)。
0317tanaka2.jpg 米麹(北海道産米)で糖化させたひえ(国産)を加え、独特の酸味と自然な甘さを出し、のどごしが柔らかく飲みやすい醸造酒が完成した。今後試作を重ね、より良いものへと研究を継続中だ。
 当初500本を製造し、2015年8月8日(土)から発売を開始。年内には計1,000本を製造。今年度は3,000本を製造し販売する予定。また、ノンアルコールタイプの甘酒「ピヤパ」も商品化し、同時に販売する。
 田中氏は、「北海道の財産を資源として活用し、独自性があり発展的で使えるものが多い。(この酒を通じて)アイヌの食文化を広げるきっかけにし、文化を維持継承できる仕事はやりがいがある。市内には加工業が多く、その繋がりを大切にし、小樽の産業として酒を作り連携し広げていきたい。後志管内は果物の産地であり、今後、小樽産のアロニアを使った商品開発にも着手している」と目を輝かせていた。
 同事業は、平成54年度から始まり、対象経費の1/2以内で限度額30万円を交付し、様々な事業を応援している。
 アイヌ伝統酒「カムイトノト」の取扱い
 ○アイヌ民族博物館しらおいポロトコタン(白老郡白老町)ミュージアムカフェ「リセム」内でグラス販売
 ○田中酒造本店(色内2)・亀甲蔵(信香町2)・同社HP
 ○小樽市観光物産プラザ(色内2・運河プラザ内)
 平成27年度小樽市新技術及び新製品開発助成
 アイヌ民族博物館
 関連記事