外国人用パンフとDVD! 商大と水族館の共同企画


 平成27年度「地(知)の拠点整備事業」の一環として、小樽商科大学ジョン・サーマン教授とゼミ生7名がプロジェクトチームを作り、おたる水族館をPRする外国人観光客向けの英語版DVDとパンフレットを制作した。
 同大・言語教育学のジョン・サーマン教授とゼミ生7名がこのプロジェクトに取り組み、英語版DVD200枚とパンフレット2,000部が3月末に完成した。DVDは、水族館までの行き方1分30秒・PR用30秒・ロングバージョン5分の3部構成となり、水族館までのバスの乗り方や館内でゆうゆうと泳ぐ生き物の様子を映像で効果的に伝えている。
otaruaquapanf.jpg 市内には、外国人観光客が多く訪れているが、平成27年度入館者数は35万人。そのうち、外国人観光客は約7,000人で、全体の2%と少ない現状がある。もっと外国人に同館を利用してもらいたいという思いから、昨年4月に商大から声がかかった。
 5・6月のアンケート調査から、外国人に認知度が低いことを踏まえ、7月にリーダーをはじめ、メンバーが下見し、同館職員との打ち合わせを行い、9月から11月まで2週間おきに同館へ出向き、ビデオ撮影を行なった。
 バスを利用した同館までの行き方を、何も知らぬ外国人が利用できるよう掲載。水族館からの希望として、同館ならではの北の生物(ホッケやオオカミウオ、カニなど)の映像や、夏と冬の両方のバージョンのペンギンの散歩を撮影。また、観光船あおばとからも同館へアクセスでき、あおばとから同館を見た映像等が盛り込まれた。
 写真は一部提供もあるが、動画は学生が何度も出向いて撮影したもの。北村春菜さんら(4年)が編集し、DVD200枚にコピーした。地元大学と共同で取り組んだ同館は、「これを機に、外国人観光客を増やしたい」と期待を寄せた。
 サーマン教授は、「計画を立てて撮影し、天気が優れず苦労もしたが良くできている。今後、中国語にも対応し、できるものから取り組みたい」と話した。
 パンフレットは、市内の観光案内所に配布し、映像は、同館HPや館内のレストランのモニターで放映し、旅行会社や外国人観光客が多く訪れる宿泊施設にも配布し、有効に活用する予定。
 平成27年度地域志向型教育・研究プロジェクト一覧
 おたる水族館HP
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