色鮮やかな工芸品 "アフリカンアート展"


 アフリカの伝統工芸品など珍しいアート作品が並ぶ「アフリカンアート展」が、小樽スペースアルト(稲穂2・あまとう横小路)で、4月11日(月)から16日(土)の6日間限定で開かれている。
 色彩豊かな絵画やタペストリー、カゴなど伝統工芸品やアフリカの野生動物をモチーフにした異国情緒溢れるアート作品など約500点が展示販売され、来場者の目を楽しませている。
africanart1.jpg このアート展は、小樽出身の高橋朋子さんが代表を務める、アフリカ・ジンバブエのジャナグルアートセンターの主催で開かれ、ジンバブエやウガンダ、ケニアなどアフリカ在住の工芸作家達が、木や石などの天然素材や、瓶の蓋や空き缶・メタルシートを再利用して、アフリカンなアート作品を製作。同展での売上金は、同センターの運営資金や子ども達の学費に充てられる。
 会場となる手作りギャラリーは、古民家ならではの落ち着いた雰囲気で、アフリカンなアート作品が上手く融合している。同ギャラリーを運営する内山直美さんの協力で、作品を引き立たせるようにギャラリーの壁や家具をうまく使い、センス良く展示している。
 今回は、高橋さんが現地の日常を撮影した写真12枚を展示。アート作品の図柄に使われている人々の暮らしや子ども達の笑顔が写真で紹介され、ジンバブエの暮らしぶりを知ることができる。また、子ども達が高橋さんに見せる屈託のない笑顔や、ジンバブエの首都ハラレの町並み、9月の初夏にジャカランダの花が咲き誇る様子も撮影されている。
 同展でお馴染みのジンバブエ在住のMr.ブッカーの作品は、王冠のバッチや、メタルシートやスプレー缶を伸ばして、カエル・カメレオン・トカゲ・キリン・ライオンなどを作りモビールや置物にリサイクルした作品。
africanart2.jpg 同じくジンバブエ在住の画家・アイリーンの作品は、カラフルな色彩でジンバブエの人々の日常生活を題材に、木製のトレーや皿、鏡のフレーム、空き缶で作った小物入れなどに、生き生きと描かれている。
 ジンバブエの木・ジャカランダから作ったキリンは、木彫りして彩色したアフリカを象徴する作品。
 同アート展定番のビンガ民族の伝統工芸品イプァの草を編んで作った工芸品のバスケットや、アクセサリーなども取り揃えている。
 高橋さんは小樽出身で、1979(昭和54)年に、大阪で観たジャマイカのレゲエ音楽の第一人者ボブ・マリーに魅了され、1986(昭和61)年にジンバブエに渡った。日系企業や日本大使館に勤務したのち、1992(平成4)年に、地元のミュージシャンと「ジャングルミュージックプロダクション」を設立。2002(平成14)年に大人のバンド「ジャナグル」を伴って来日。
 2005(平成17)・2006(平成18)年に全国ツアーを実施。2010(平成22)年からは、ジャナグルアートセンターで学ぶ小中学生と先生によるツアーを開始し、伝統楽器による歌とダンスを披露し、各地で聴衆を魅了し続けている。

 今年のツアーは、男女各2名と教師2名のグループで、5月31日(火)に来日し、北海道は6月22日(水)から7月9日(土)までツアーを実施。市内では、福祉施設や小学校、ウイングベイ小樽など5ヶ所での公演。沖縄から北海道まで約30ヶ所の公演を予定している。
 高橋さんは、「明るい色を見ていると気持ちも弾み、今回のアート展は、太陽の日差しのような鮮やかな色合いの布やアフリカンな置物、ジンバブエの自然や日常の様子を写真で紹介している。子ども達の表情は明るく、常に不足している状態であっても、決して不幸ではなく幸せが解かる暮らしをしている」という。
 30年ジンバブエで暮らす高橋さんが語る「アフリカの暮らし、ジンバブエの今」と題してお話し会を、4月16日(土)13:00から14:30まで、同アート展会場のスペースアルトで開く。参加費500円(ジンバブエの紅茶付)で、参加希望者は、事前にTEL(080-4046-2884)かメールで連絡を。
 ジャングルファンクラブ正会員募集中・年会費3,000円
 会費・寄附の振込先 ゆうちょ銀行No.02770-8-48287 ジャナグルファンクラブ
 アフリカンアート展 4月11日(月)〜16日(土)10:00〜17:00(最終日15:00)
 スペースアルト(小樽市稲穂2) 入場無料
 ジャナグル
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