水芭蕉や座禅草が見頃!なえぼ公園「森の自然館」オープン


 長橋なえぼ公園の敷地内にある「森の自然館」が、4月12日(火)にオープンした。
 同館は、昨年11月11日から冬期間閉館し、春の訪れとともに5ヶ月ぶりに開館した。開館に合わせたように、水芭蕉や座禅草も見頃を迎え、待ち焦がれた市民らが春を見つけに訪れている。
shizenkan1.jpg 昨日降った雪も溶け、春らしい日差しの中、野鳥やエゾリスが餌場に顔を出し、訪れた人々を楽しませている。
 森の自然館は1997(平成9)年に開設。当初は通年開館していたが、2002(平成14)年より、冬期間は土・日開館、2003(平成15)年より冬期閉館となった。開館時には、スタッフ2名が常住し、野鳥や野草の問い合せなどに対応している。
 館内には、自然観察のためのセミナー室や木工作のためのクラフト室、野鳥や昆虫などの図書コーナー、公園内にいる野鳥の原寸大の木製を展示。鳥の写真を開くと特徴を分かりやすく説明しているコーナーや、テンやオジロワシの剥製も展示している。
shizenkan2.jpg 採取したチョウなどの標本や、檜・松・ブナなどの切り株、きのこの会が採取した珍しいきのこの写真や、園内に生息するエゾリスやアカゲラの表情を上手く捉えた写真など、同公園を知り尽くした人にしか撮影できない写真が並び、みんなのギャラリーのコーナーでは、座禅草や水芭蕉の絵、公園内に訪れる鳥や野草の写真も飾られている。
 なえぼ公園は、1893(明治26)年に小樽苗圃(びょうほ)として開設され、敷地内に見本として植林したものが、現在は見事な森林として成長している。例年、5月2日から4日頃に、エゾヤマザクラが咲き始め、約3,000本が咲く花見スポットとして定着している。四季を通じて数種類の野鳥が飛び交い、バードウオッチングを楽しむ人も多い。
 同館・志摩俊樹指導員によると、座禅草の湿地は、水を引き込み手入れをした成果があり、座禅草の数も増えた。例年より雪が少なく、雪解けが早く気温も高いと、植物の成長が早い。桜の開花も早くなりそうと予想した。「交通の便も良く、自然散策など楽しんでもらいたい」とPRした。

 幸町に住む男性は、「家からここまで往復2kmの散歩コースで、今年は22回目となる。野鳥や野草を楽しみ、分からない野草を見つけては、志摩さんに名前を尋ね助かります」と話した。
 なお、障がい者用駐車スペースは2台分あり、バリアフリートイレ男女兼用1ヶ所は、車椅子と介助が入れ、車椅子の回転が可能。
 なえぼ公園森の自然館(幸1-53) 4月12日(火)〜11月10日(木)
 4〜9月9:00〜17:00・10〜11月9:00〜16:00
 月曜日(祝日の場合翌日)休館日 入館無料
 問合せ:0134-27-6061