芝桜の絨毯 倶知安の三島庭で満開


 後志管内倶知安町JR駅裏手の三島和夫さん宅の庭で、芝桜が満開となり、町内外から芝桜を楽しむ多くの人で賑わっている。
shibazakura1.jpg 庭園を無料で公開する三島さんは、農業を引退し農地が荒れるのを防ぐため、2003年頃から植え始め、徐々に手入れをして増やし、現在は、4,000㎡の広大な土地に赤やピンク・白の芝桜の庭園を築いた。
 園内には、羊蹄山をイメージした小山や、土手の隅々まで、赤・ピンク・白の花々が咲き、絨毯の様に敷き詰められ、見事な光景に多くの人々が見とれていた。
 年々、クチコミで芝桜を楽しむ人々が増え、観光バスでツアーを組むほど人気のスポットとなっている。
 庭園からは羊蹄山の全景を望むことができ、芝桜とのベストショットを楽しむカメラマンやスマートフォンで撮影する人など、多くの人の目を楽しませている。
shibazakura2.jpg 三島さんによると、今年は、例年よりも少し早めに経過し、5月14日頃開花。日当たりの良いところから咲き始めた。花の色は全部で8通りほどあるという。水遣りや肥料は特に与えず、自然に任せている。
 5月26日(木)に満開を迎えてから初めての日曜日29日は、朝から快晴となり、残雪が残る羊蹄山がくっきりと見え絶好のロケーション。夜に雨が降り、花に水滴が残り、太陽光に照らされてキラキラと輝いて見え、訪れた人々を満足させていた。
また、昨年から芝桜と開花が同時期の菜の花を植えたところ、絶妙なタイミングで黄色のアクセントが新たに加わった。
 開花時期も綺麗だが、2mもの積雪が溶け始め、地面に埋もれている芝桜の芽が徐々に膨らみ始めたのを見ると、三島さんにとっては、待ちわびた春の到来を告げる光景がたまらないそうだ。

 昨年、広げたいと思ったところまで完成し、今後は、早く植えた部分を新しい苗と張替え、7月から9月までは手直しをする予定。
 三島さんは、「庭園は元気な間は続け、それが活力となる。満開後は、少しずつ色があせていくが、まだ1週間は楽しめると思う。できるだけ早くご覧いただきたい」と話した。
 開花情報などの問合せ:0136-22-3344 倶知安観光案内所(JR倶知安駅内)
 倶知安町 三島さんの芝ざくら庭園