期間限定!"ヤリイカ"展示 おたる水族館

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)は、GWとあって大勢の家族連れで連日賑わっている。
 春に漁れるヤリイカとジンドウイカ(マメイカ)のこの時期限定の企画「イカの展示」を始め、神秘的に泳ぐ姿が多くの来館者の注目を集めている。
0502aqua1.jpg 展示場所は、同館本館1階の北と南の魚たちエリア内の水槽。古平郡古平町の漁師と同館・飼育係が、早朝5:00に乗船して採集したヤリイカとジンドウイカの2種類を、4月23日(土)から展示し始めた。
 展示当初は、2種類・60匹のイカが水槽内で泳いでいたが、イカの寿命は1年で産卵後に一生が終わるため、5月2日(月)には、ヤリイカ20匹に減少してしまった。この日の早朝も採集に出かけたが、収穫は2匹だけ。今後、さらに採集に出かけ、GW期間中は展示を続ける予定だ。
 イカは、身近な生物であるが泳ぐ姿はあまり見られてない。水槽内では、白ぽっく透き通ったイカが悠々と水槽内を泳ぎ、岩穴に産卵した卵がぶら下がっているのが見え、水槽手前にも卵を展示している。0502aqua2.jpg産卵後のイカが、静かに地面に這いつくばっている様子も見える。
 よく「耳」と言われる部分は「ヒレ」で、体のバランスを取るのに使い、漏斗(ろうと)と呼ばれる器官があり、ここから水を噴出させた反動で進む役割を果たしているなど、イカの生態について紹介している。
 担当の飼育部魚類飼育課・梶柾一飼課長は、「透明感がある生きているイカの泳ぎ方など、この機会にご覧いただきたい」と話した。
 神奈川県から祖母の家に遊びに来ていた親子は、水槽に近づきイカの泳ぐ姿を興味深く見つめていた。
 おたる水族館HP