済生会災害支援看護師3名 熊本病院へ派遣!


saiseikaiotaruH1.jpg
 北海道済生会小樽病院(築港10・近藤真章院長)は、4月14日(木)以降連続して発生した熊本地震のため、災害支援看護師3名の5月4日から7日までの移動を含めた4日間、済生会熊本病院への派遣を決定。その出発式を、5月2日(月)16:40から同院2階講堂で開いた。
 熊本県周辺で発生した地震により、済生会では災害対策本部を設置し、DMAT(災害派遣医療チーム)や同会独自のDCAT(災害派遣福祉チーム)の派遣、診療救護班の現地派遣、物資支援を実施している。
 震災が長期化し、熊本病院の現状は、救急車1日平均40台、救急受診者100人前後と通常診療の倍。入院ベットは常に満床状態が続き、済生会本部災害対策室では、今後、継続的に診療救護班を派遣することを決定した。
saiseikaiotaruH2.jpg 済生会熊本病院に派遣される看護師は、看護部主幹・石渡明子さん(41・緩和ケア認定看護師)と看護部主任・千坂あかねさん(32)と、根布実穂さん(36・皮膚排泄ケア認定看護師)の3名。救急救命室や病棟業務の応援を行う予定。
 近藤院長は、「今回初めての派遣となる。まだまだ地震が続き、十分注意してもらいたい。この経験をこれからの後輩にうまく引き継ぎ、今後の活動に期待している。また、要請がある時にはよろしくお願いしたい。とにかく4日間、細心の注意を払って勤務し頑張ってください」と激励した。
 これを受けて、石渡主幹は、「発生からの時間経過を考えると、小児から高齢者まで様々な人が、平時の健康問題に加え、災害時における健康問題が加わり、医療ニーズも多岐に渡ると予想される。今回、済生会小樽病院の代表として派遣させていただくことに誇りを持ち、小樽に残る看護師の思いを胸に、被災者に対し、当院の理念である”恕 思いやり”の気持ちを忘れることなく、少しでも力になれるよう努力して参ります」と決意表明を述べた。
 看護部長は、「皆さんに勇気を与えられるよう活躍してくれることを期待する。もうひとつ3人には使命がある。元気にここへ戻ることが全員の願いでもある」と無事を祈った。
 3人は、5月4日(水)出発、空路で福岡に向かい現地入りする予定。