9名の自信作を発表! "睛竜会"作品展


 絵を描くことが好きな市民が集まる「睛竜(せいりゅう)会」(河合幹夫代表)の作品展が、5月4日(水)から8日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれている。
 今回12回目となる作品展は、賛助作品も含め男女9名の6号から40号までの水彩・油彩・アクリル画の41点を展示している。
seiryukai.jpg 会名の睛竜会とは、中国のことわざで、物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ「画竜点睛」に由来している。
 絵画においても最後の仕上げが重要であることから命名され、九分通り出来上がっているのに、大事な一点が足りない場合や、また、一筆が必要ない場合など、どこでおしまいにするか決断が大事だという。
 例会はなく、年に1度の作品展に向け、それぞれが、日々好きな絵を描き、作品づくりに励む中、自信作を持ち寄り、絵を愛し志を共にする仲間として、作品展ではいつも和気あいあいと楽しい会話に花を咲かせている。
 河合代表は、風景画を得意とし、昨年度の市展賞を受賞した実力の持ち主。今回も小樽の運河や灯台など風景画を出展した。
 杉山英二さんは、旧手宮線の色鮮やかな花々が咲く季節を描い作品や、豊井浜へ通じる風景に虹を入れた作品、冬の北運河であってもどれも鮮やかな色で表現し、温かく生き生きとした作品に仕上げている。

 入会1年目の鹿嶋和子さんは、「ふね」をメインに、得意な人物も出展。八幡郁子さんも定番のソーイングを出展し、アンティークな雰囲気と華やかな布地が印象的だ。
 その他、案内状の絵になった「かに」は中岡良子さんの作品。蟹を細かく観察している。
賛助作品の日向良子さんは、図鑑を思わせる繊細なタッチで描かれた植物画の3点を出展している。
 八幡さんは、「作品を観て、お互いの良いところを褒め合い楽しい会。それぞれの自信作を、この機会に観ていただきたい」と話した。
 第12回睛竜(せいりゅう)会展 5月4日(水)〜8日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料