おたる案内人マイスター! 新たに2名合格


 小樽観光大学校(森井秀明校長)が実施するおたる案内人の最高位「マイスター」に、市内在住の内山龍さん(63)と高野宏康さん(42)の2名が合格した。
 関係者は、観光発展のため歴史文化・おもてなし等の幅広い知識を身に付けた2名の栄誉を湛えた。
otarumeister2.jpg その合格証授与式が、5月11日(水)10:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で開かれ、森井市長から、合格証が手渡された。
 おたる案内人1級・2級試験は、小樽を多くの観光客が訪れ、小樽の持つ真の魅力に触れてもらうため、小樽観光の本質を捉えた人材育成を目指す認定制度で、2007(平成19)年1月に始まり、今年13回目を実施。最高位のマイスター試験は、2008(平成20)年4月に始まり、今回で8回目となった。
 3月20日(日)、小樽商科大学104号室で、おたる案内人マイスター試験と1級・2級試験が開かれた。マイスター試験は、択一式問題と記述問題と総合記述問題70点以上で合格。事前に課題提出やボランティア体験などで評価点や体験ポイントが検定の点数に加点される「合格サポート制度」を導入。1・2級試験は、択一式問題・記述式問題100問出題。1級70点以上、2級60点以上で合格。
 この度の試験では、マイスターに8名が受験し、その内の2名が合格(合格率25%・平均点53.9)。1級には13名が受験し、合格者9名(合格率69.2%・平均点68.8)、2級には69名が受験し、合格者51名(合格率73.9%・平均点68.9)。これまでの有資格者累計は、マイスター40名・1級417名・2級373名の計830名となった。
otarumeister1.jpg 内山さんは、札幌出身で20歳から小樽在住。小樽の観光状況を身近に感じながら、2014(平成26)年に2級合格、翌年1級、今年マイスターと順調に合格を果たした。「運河問題等からずっと小樽の観光を見てきた。小樽には愛着があり、懐の深い小樽のより良い情報を、身の丈にあった友達や親戚に案内するような気持ちで案内をしていきたい。バックヤードツアーを経験し、今後も続けていきたい。市民にもぜひ勧めたい」と話した。
 石川県出身の高野さんは、2013(平成23)年に小樽商科大学の研究員として着任。2014(平成24)年に1級合格し、翌年はインフルエンザで辞退。今年合格を果たした。
 仕事が小樽の歴史文化の研究や観光の地域資源化などで、小樽の観光の現場を知りたくて、受験前からガイドボランティアに参加しその延長上で受験した。マイスター試験は、暗記問題だけではなく、観光に対する考え方やおもてなしの考え方が問われ、自分の仕事を進める上で、考えさせてくれる問題で仕事の幅が広がったという。
 高野さんは「できるだけ小樽案内人のガイドボランティアに参加していきたい。バックヤードツアーやイベントで、観光客や市民の方にできる範囲でガイドしていきたい」と話した。
 小樽観光大学校おたる案内人
 関連記事