空転議会ようやく一般質問! 市長の答弁漏れ多発でさらに空転


 小樽市議会第2回定例会は、空転・休会していたが、22日(水)にようやく再開し、6月23日(木)13:00から一般質問が行われた
0623shinpuotaru.jpg 1番目に新風小樽・高橋龍議員が質問に立ち、「ICT化(コンピューターやインターネットに関連する情報通信技術)の推進やオープンデータの活用について質問。「行政運営の効率化を図る上からも重要であり、職員の不足が問題にある保育の分野でも、業務負担の軽減となり有効に取り入れるべき」と、市長の見解を求めた。
 市長は、「保育士不足を改善するために、市としても取り組まなければならない。優先順位等を調査し検討が必要」とした。
 また、オープンデータの課題については、「検討としては弱い状況。現在、人口統計に伴うものに限られている。情報システム課を中心に、オープンデータの重要性・有用性等をしっかりと勉強し取り組みに繋げたい」と述べた。
 2番目の共産党・新谷とし議員は、手話言語条例制度や潮見ヶ丘雇用促進住宅について質問。「手話言語条例制度の施行を契機に、小樽ろうあ協会は小樽市での制定を切望。0623kyousan.jpg手話を言語に位置づけ、聴覚障害者の意思疎通が円滑に行われる環境を整備する学習会が、今年3月6日に開かれた。条例を制定して聴覚障害者を支援するためにも強く要望する」とした。
 市長は、「制定については、障害のある方もない方も、共に安心した社会生活を送るまちづくりを実現するためには必要である。ろうあ協会の方々と今月中に話し合い、関係団体と意見を交換し内容を精査してからで、現状では制定はいつと答えられない」とした。
 また、潮見ヶ丘雇用促進住宅について、「現在、80世帯192人が住み、利便性からも住み続けたいとの声も聞く。他の市営住宅への転居は倍率が高く難しく不安を抱えている。市営住宅として運営できないか」と質問。
 市長は、「同住宅の譲渡・廃止が決定され、平成21年2月に当時、雇用促進住宅の管理運営していた独立行政法人雇用能力開発機構に対して、存続に向けた再検討への要望書を提出。他都市と情報を交換し、充分な配慮を要望したい。市営住宅としての取得に至らなかった理由は、新たに改善等を要する住宅を取得することは、財政状況からも困難と判断した」と答えた。
0623koumei.jpg 3番目に公明党・秋元智憲議員は、職員人事や除雪問題について質問。「市長が考える適材適所の人事において、総務部長内定者の退職や早期退職者、降任者が相次ぎ、昨年6月の人事と今年4月の人事の10ヶ月間で、部長職以上の管理職19名が異動。そのうち7名が3年続けて異動している。なぜ、適材であり適所と考えるのに、こんなに多くを異動させたり、毎年教育部長を交代させる理由について」質問。
 市長は、「10ヶ月で異動した件については、職員が能力を発揮できる環境を整えることを念頭に、前年度よりも増して、より良い職員配置となるよう人事異動を行ったため。人事異動は、職員の適正や様々な業務を経験することによる個々のレベルアップなど、個人的な要素の他、組織的要素を踏まえ、総合的な判断のもと行われるべきもの。適材適所の考えは、この個人的・組織的な要素を包括した概念で、これに基づき人事異動を行い、職員の適材適所の配置に努めている。毎年、教育部長を交代させていることは、公約の中で教育改革に重視し、副市長に前教育長を抜擢、後任には道から優秀な人材を迎え入れたことからも分かる」とした。
 総務部長については、道に職員派遣の要請をしたが厳しい状況のため、内部からの選任で最終調整を進め、近々示せることを明らかにした。
 選挙管理委員会大渕委員長は、「総務部長が務める参議院選挙の開票管理者については、部長職にある職員の中から、長年選挙事務に携わり業務に精通している小樽市立病院事務部長の笠原啓仁氏を選任した」と答弁した。
0623council.jpg 「今年度の除雪計画について、昨年度は市長の意向により入札条件を突如変更し混乱させた。7月8月で業者へのヒアリングを実施し、8月末には説明会を開き、大きな変更点があるのなら、例年通りの日程では混乱することが懸念されるため、スケジュール等を」と求めた。
 市長は、「入札までのスケジュールは、昨年度の地域総合除雪に参加して、業者との意見交換を行い、道路除雪に登録する業者に意見を聞く予定。現在、昨年度の分析を行っているところで、参加資格や共同企業体の構成員数等の入札要件を検討し、できるだけ早く示したい」とした。
 しかし、順調に進んだ一般質問も束の間、3番目の秋元議員の質問に対しての答弁漏れが10ヶ所以上にも及んだ。市長答弁は、事前にレクチャーをしながら、総務が質問と答弁を合わせ確認していたにも関わらず、答弁漏れが頻繁にあった。このため、他の議員の場合も休憩を取り、調整した経緯があることから公平性をと、横田議長は、市側の答弁調整のため、15:43から休憩に入り、19:10に再開したが、即散会し、残った一般質問は、明日以降に持ち越された。
 24日(金)は、秋元議員の質問での答弁漏れから回答し、民主党・中村誠吾議員、共産党・川畑正美議員、自由民主党・濱本進議員の一般質問を予定している。
 質問要旨〜一般質問
 あんてつが行く
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