小樽市立潮見台中学校(潮見台1・原田聖治校長)の3年生53名が取り組む「わたしたちの考える”まちづくり”・”まちおこし”計画の提言」をまとめた、総合的な学習の時間の発表会が、6月9日(木)13:30から、同校体育館で10班に分かれて行われた。
会場には、原田校長をはじめ、保護者が出席。横田久俊市議会議長、市企画政策室・冨樫誠主幹らがゲストとして招かれ、生徒の発表に耳を傾け、講評を述べた。
同校3年生は、総合的な学習の時間で「タルカツ!~小樽活性化計画(序)~」をテーマに、地方都市の問題点とまちづくりについて学習を進めている。
5月29日から31日までの見学旅行では、宮城県仙台市の各事業所を訪問し、さらにテーマを絞って「まちづくり」について取材した。得た内容を参考に、小樽をさらに活気あるまちにする計画を、各班ごとにまとめた。
少子高齢化や人口減少、宿泊客が少ないなど、今の小樽の直面している問題に沿った課題を提起し、活気あるまちづくりへの解決策を提言をした。
トップバッターのユニット名「チャッチャーズ」(4名)は、日帰り客が多く、ホテルの利用客が少ないという小樽の現状から、宿泊客を増やすために、具体的な取り組みを考えた。
秋保温泉ホテル瑞鳳(宮城県仙台市)を見学し、プールやバイキング、ゲームセンターの設備があるホテルを朝里川温泉に作り、別館硝子離宮には、小樽の硝子を使った硝子作品やシャンデリアを設置するなどのアイディアを盛り込んだ。
ユニット名「創造イマジネーション」(6名)は、小樽の名物を切り口に、宿泊客や観光客を増やそうと考えた。そのために、見学旅行先では和スイーツを扱うお茶の井ケ田と、デザイン制作や販売促進会社の感動コーポレーションを訪問し、デザインとアイスについて学び、「小樽と言えば」の名物に取り組んだ。
実際に「新★スイーツ」を考案。小樽新倉屋の団子やミルクプラントのアイスクリームやスポンジケーキを使ったカップアイスのデザートを発案。発表後、女生徒の1人は、「小樽だけの名産品を考え、実際に製品になるか分からないが、これをきっかけに、小樽を活性化できたらと思う」と話した。
他には、高齢者が多く若者が少ないことを受けて、若い人が集う夏フェスを開催したり、少子高齢化対策として、人が集まる施設を作り、暮らしやすいまちづくりに繋げ、家族連れの移住者を増やすことを目標とするなど、小樽のまちづくりに関するアイディアを次々と発表した。
発表会に招かれたゲストから、「若者の夢と希望に満ちた提言だった」、「課題も多いが小樽の良いところも考えてもらいたい」、「小樽の問題を上手く捉え確信に満ちていた。良い経験になったと思う」、「市民が頑張って足りないところを行政にサポートしてもらいたいと言われ、全くその通りだと思う」など講評を述べた。
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