MOA美術館(静岡県熱海市)が収蔵する美術作品の鑑賞会が、6月27日(月)、午前中は最上小学校(最上1・若林晋校長)、午後は入船小学校(入船3・柴田眞公子校長)で開かれた。
今回鑑賞する絵画は、日本を代表する浮世絵版画「東海道五十三次」(絵師・歌川広重)の10点。同館学芸員のレクチャーを受けてから作品を鑑賞し、気に入った作品や感じたこと、想像したことなどを発表し合った。
MOA美術館は、熱海の名所のひとつとなる美術館で34年が経ち、リニューアル工事のため休館中。全国10ヶ所を巡回し、道内では、滝川・函館・小樽の3ヶ所で、「子ども達の情操教育に役立ち、本物の美術にふれる機会を提供したい」と開かれた。
8:30に同校・視聴覚室に搬入。8:45から5年生41名が同館学芸員のレクチャーを受けた。
東海道五十三次は、歌川広重による浮世絵木版画の連作で、1833年・34年に制作した。江戸から京都までの500kmの宿場53ヶ所と江戸と京都の55枚がある。その中から、有名な旅シリーズの名所、日本橋・箱根・三島・蒲原・御油・四日市・庄野・亀山・土山・京師の10点が展示された。
5年生の1番人気は「京師」で、町が栄ている様子が描かれている。「日本橋」の絵が気に入ったと答えた児童は、「船の様子から昔のことが分かり、賑やかな町の様子も分かった」と感想を述べた。
子ども達は、短い時間ではあったが、じっくりと鑑賞していた。その後、1年生が鑑賞し、6年生まで210名が鑑賞授業に参加した。
◎MOA美術館