日本画・水墨画22点 小樽日本画協会展


nihongaten1.jpg 第38回小樽日本画協会展が、6月29日(水)から7月3日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1で開かれ、来場者は、日本の伝統的表現を生かした多彩な作品に見入っていた。
 同会は、昭和21年に北村晃文氏を初代会長とし設立。同年、第1回目の展示会を小樽丸井デパートで開催した。その後、昭和56年に道新文化センターで日本画・水墨画の講座が開講され、2004(平成16)年に亡くなった本間聖丈氏が講師となり、同展示会を再開し、今日に至る。
nihongaten3.jpg 今回の作品展は、8名の22点を展示。さとう綾子氏が賛助出展した「My story」も見所のひとつ。会員らの作品は、それぞれに個性的で、濃淡を活かした水墨画や独特の色彩の日本画はサイズも様々。
 工藤葉子さんは、水墨画で蒲の穂を、シャクナゲに誘われたハチを日本画で表現した。千葉晃世さんは、かわせみを題材に2点出展。F50の大きなサイズにかわせみを描き、背景と物との想像を楽しむ作品など、日本画ならではの構図と空間を生かした作品が並んでいる。
 代表の上田入子さんは、何度も題材にしている「ほうの木」を描き、月夜だったり、愛くるしいリスを覗かせたり、来場者を楽しませる。同代表の作品のみ、日本画を間近で観て触って鑑賞してもらおうと、作品に触れることができる。「日本画独自の空間を楽しんでもらいたい」と話した。
 なお、6月30日(木)・7月2日(土)13:00〜15:00、同会場で、一島嘉明さんが講師を務め、暑中見舞用の挿絵や文字を崩した絵などを指導する、水墨画講習会を無料で開催する予定。
 第38回小樽日本画協会展 6月29日(水)〜7月3日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1 入場無料