予算特別委員会 森井市長の公用車私用追求!


 小樽市議会第2回定例会の予算特別委員会が、6月29日(水)13:00から市役所(花園2)第2委員会室で開かれ、公明・共産・民主・新風小樽・自民党の順番で質疑が行われた。
 公明党・斎藤陽一良議員は、市長の公用車”私用”について、社会通念上、認められる立ち寄りだったのか確認した。
 3月12日と5月15日の法要に公用車を使用した内容を詳しく訪ねたところ、5月15日について、招魂祭出席後、1時間ほどの空き時間を利用して、高島にある寺へ公用車を使って法要に行き、次の公務のため総合体育館へ戻ったことが明らかになり、斎藤議員は、「立ち寄ったとの概念にはあたらない」とし、22日に市長が述べた訂正の発言自体が、5月15日に関しては事実を大きく歪めた表現であると、発言の再訂正を求めた。
0629council.jpg 契約管財課長は、「市では公用車使用についての規定がないため、他都市の情報を収集し、規定を研究したい」とした。
 斎藤議員は、「市長といえど個人的な用事で使ってはダメだ。それくらいの倫理観は、規定があろうがなかろうが持ってもらいたい」と強く要望。市長は、「市民の皆さんに誤解を与えないように取り組みたい」と述べた。
 公明党・千葉美幸議員は、除排雪について質問。
 地域総合除雪に参加したJVの業者からは、「新規事業者が加わると事故等のリスクがある。4社だと採算割れの可能性がある。3社で除排雪が間に合わなかったことがない」との意見があったことを示し、これでもJV構成員数を、4社以上にするのか質問。
 「大雪時に作業が遅れた時などのためにも、多くの業者に参加してもらいたい考えはあるが、昨年度の入札要件等の分析中で、4社と決まったわけではない。分析に時間を要し、昨年度のスケジュールを垣間見ながら、なるべく早く示したい」とし、市長も、「27年度の課題等を分析し最終的に判断する。昨年度から4社で行うことが、将来的な育成等に繋がり理想と感じている。実現できるかどうかは、課題の分析による」と、分析待ちを繰り返した。
 地域総合除雪に参加したJV業者の排雪に関する意見は、「排雪の許可がもらえず市民から切実な苦情が多数あった。現状で車両通行が可能だから、排雪を行わない方針だと大雪時には回りきれない。一路線ごとに排雪の許可をもらっても採算性が合わず作業が難しい」とあり、今後の排雪については、市の排雪の考え方をしっかり説明するとした。
 共産党・酒井隆裕議員は、小中学校の登校時刻で、開錠してから施錠するまで10分ほどの学校があることを質し、「不審者侵入の防犯上の問題や構内での事故、子ども同士のトラブルなど、保護者等の声を聞きながら検討を重ね、総合的に判断して決めた時間で特に支障がない」と回答した。
 市民からは大変だと聞いた酒井議員は、「学校側は短い方が楽であるが、保護者や児童生徒にとっても負担は大きい」と改善を求め、学校教育支援室主幹は、これを機会に、よりよい児童生徒の登校時刻のあり方について校長会と協議したいとした。
 民主党・中村誠吾議員は、昭和51年3月に完成し築40年の手宮保育所の耐震化について質問。
 昭和56年の建築基準法の改正後に建て替えた施設は、赤岩保育所が平成14年3月に、奥沢保育所が平成26年3月、銭函保育所が平成27年3月にそれぞれ完成した。市営住宅の1階にある最上保育所は、平成14年12月に耐震補強を実施済み。市立保育所5ヶ所中、耐震化になっていない施設は手宮保育所のみ。
 同保育所は、耐震判断が必要となるが、平成28年度の予算に盛り込むことができず、その後の耐震化工事の目処は立っていないことが明らかになった。
 中村議員は、「ここには幼児が1日いる。自力で避難できないか弱い市民がいる。安全を確保するのは当たり前。優先度を上げて行うべき」と、早急に考えをまとめ示すよう要望した。
 市長は、「手宮保育所だけが、耐震化もされず老朽化している。公約の中で、子ども達にも安心安全に暮らせる環境を作りたいと掲げた。課題については改善できるよう取り組みたい」と述べた。
 30日(木)も、予算特別委員会を13:00から予定している。
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