潮まつり最終日 陸・海・空から50周年を祝う!

 おたる潮まつりの最終日の7月30日(日)、「海への感謝と、郷土小樽の発展を全市をあげて祈念する」をメインテーマに、多彩なイベントが繰り広げられた。
 陸上では、全国各地の神輿団体の担ぎ手1,000名が集結する神輿パレードが開かれ、海上では、高島・祝津の漁船団と観光船「あおばと」、屋形舟「かいよう」に、市民ら100人が乗船して、小樽港内で海上パレードを実施した。空には、50周年を祝い4,000発の花火が打ち上げられた。
 11:20からメインステージで、潮まつり初の試み、後志四大太鼓の打演が始まり、太鼓ファンがステージ前に集まり、迫力ある太鼓の演奏を楽しんだ。

 余市町のソーラン太鼓保存会から10名、岩内町の雷電太鼓保存会5名、倶知安町の羊蹄太鼓保存会鼓流11名、トリは小樽潮太鼓保存会50名の演奏に、観客から大きな拍手が沸き起こった。
 羊蹄太鼓保存会鼓流のメンバーは、「楽しかった。潮太鼓のファン。それぞれに特色のある打演が聞けて良かった」と話した。8月6日(土)のじゃがまつり(倶知安)の100人太鼓に、小樽潮太鼓保存会も出演する予定だ。
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 すべての打演が終了した13:00から、小樽潮太鼓保存会が中心となり、枝幸餅つき囃子に合わせ、ステージ上で餅つきが行われ、杉江俊太郎実行委員長やミス潮が加わり、祝いの餅まきが行われ、餅をもらう人々で、会場は大いに盛り上がった。
 神輿パレードは、14:00に角磯ハブタイ屋前を出発して、「セイヤ!セイヤ」の掛け声とともに5基の神輿が、迫力あるパレードを展開。松前神楽保存会の演舞や、はしご乗りも披露され、見物客を魅了した。
 ステージ前広場では、大勢の観客が囲む中、北海道鳶土木工業連合会の釧路・空知・旭川・札幌からメンバーが集まり、高さ約5mのはしごの上で曲芸をこなし、伝統文化の技の数々を披露した。観客は、「危ない!」とハラハラしながら演技に注目。大きな拍手が沸き起こっていた。

 17:00からメインステージ前広場で宮入が行われた。5基の神輿が一堂に集まり、会場は1,000名の担ぎ手や観客でごった返した。小樽潮保存会の打演とコラボレーションし、担ぎ手の威勢の良い掛け声に合わせ神輿が左右に揺れ、熱気に包まれた。
usiowatari.jpg 一方、海上では16:00から、潮わたりが行われた。あらかじめ抽選で選ばれた100名が、15:30に小樽港第3号埠頭の観光船乗り場に集合。観光船と屋形船に分かれて乗船し、ミス潮や森井市長らと一緒に小樽港内を周遊した。
 タグボート「タテイワ丸」は水を吹き上げ、ボートからの潮太鼓の打演が行なわれ、祝津・高島の漁船団が8隻が連なった。船内では抽選会が開かれ、小樽の硝子製品などがプレゼントされ、全員に特製タオルが配布された。
 市内の粟野孝一さん(83)は、「海から見える小樽の町の新しい発見となった。50周年を記念して美術館で写真展が開かれ、自分の写真も飾られたのが良い思い出になった」と話した。
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 20:00から20:50まで時間を延長して花火大会が開かれ、50周年を祝い4,000発の花火が色内埠頭から打ち上げられた。大輪の花火が夜空を彩り、観客を楽しませた。メイン会場をはじめ、花火が見られる場所に、大勢の見物客が押し寄せ、スターマインや早打ち花火、7号玉を鑑賞した。
 終了後、一気に帰宅する人々の車で、周辺道路は渋滞が続いた。
 まつりの終盤は、まつりを盛り上げ感動を与えた、小樽潮保存会による潮太鼓の打演がステージで行われた。最後は、「さよなら潮音頭」で締めくくり、第50回おたる潮まつりは閉会した。
 2日目30日(土)の潮ねりこみ審査結果。
 優 勝 北一硝子
 準優勝 小樽美容協会・クリロン化成株式会社北海道事業所満ち潮隊
 特別賞 小樽歯科衛生士専門学校・小樽信用金庫・小樽ボールルームダンス連盟
     小樽市内郵便局・中央バスグループ
 稲穂大通り商店会特別賞
     SALT VALLEY~塩谷小ねりこみ隊~・稲穂小ねりこみ隊・潮小ウォーカーズ
     最上小PTA潮ねりこみ隊・朝里小★viva140周年!!・手宮中央小学校
     緑小学校PTA
 伊藤ハムデイリー株式会社特別賞
     松ヶ枝中&入船連合町会地域盛り上げ隊
 マルちゃん特別賞 末広中学校
 市民賞 メジロ組
 50回特別賞 桜陽DE踊り隊
 おたる潮まつり
 北海道鳶土木工業連合会
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