旧祝津小でキャンプ!海の施設としての視察兼ねる

 旧小樽市立祝津小学校で、市内の4年から6年生までの42名が、8月6日(土)・7日(日)の2日間、「キラメキッズ★~ネイチャーキャンプ~」に参加。
 子ども達に、小樽で自然を体験し、楽しく記憶に残る思い出を作り、故郷への愛着を育むことを目的に、小樽青年会議所(土井孝謙理事長)が提案して開かれた。
syukutsucamp1.jpg この事業のもうひとつの目的である、耐震基準も満たされた同学校を海の施設として、通年稼働で長期滞在が可能な体験型の宿泊施設として整備すべきとの意見を踏まえ、小樽商工会議所が主催して整備に係る社会実験を兼ね、市長や市議会議長、観光協会、産業港湾部等の視察も行われた。
 参加者は13:00に集合し、祝津海岸でカニ釣りや着衣水泳体験、水鉄砲でウォーターサバイバルゲームを実施。湯の花で入浴後、17:30から同校で、小樽市漁業協同組合婦人部6名の協力で、一緒に夕食づくりを体験した。
syukutsucamp2.jpg メニューは、シーフードカレーとホタテ汁。子ども達は、ホタテのウロを取ったり、タコやイカをハサミで切る手伝いをした。校内2階で、視察者も参加し全員で夕食を摂った。
 吉岡拓海君(小5)は、「着衣水泳体験では背浮きできた。作戦を立てて水鉄砲でゲームをしたり、カニ釣りしたり楽しかった。カレーは美味しかった」と話した。
 同校は、1988(昭和63)年に大規模改修され、小樽で初のオープン教室や床暖房、天井から光を取り入れるよう設計されている。2013(平成25)年3月末で137年の歴史に幕を閉じ、現在は、小樽市災害指定避難所となり、施設の有効的活用方法を模索している。
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 自然体験に詳しいおたる自然の村公社・二杉寿志課長は、「ここは、坂の町小樽ならではの特徴で山あり海あり、他にない魅力がある。自然のキーワードを全部持っているような場所。学校の閉校は仕方がないが、子ども達のために再利用することで、小樽の魅力が詰まった場所に、他の町の人を呼ぶことができ、生まれ変われる。地域で取り組んでくれれば、町全体の施設になる」と魅力を強調した。
 その後、夜限定で開館中のおたる水族館を見学し、学校に宿泊した。7日12:00にすべてのプログラムを終了する予定。